名水市場「湧太郎」、5月3日にオープン
中心市街地活性化への期待を込めた町のシンボル(4月24日・水)
六郷まちづくり株式会社(小西玄太郎社長)が中心市街地活性化のシンボルとしての期待を込めて建設していた名水市場「湧太郎」が完成、5月3日午前9時半からオープンする。国の「中心市街地活性化法」の支援を受けて、「清水と蔵」をキーワードに町中心部にある旧京野酒造「国の誉」=同町六郷字馬町=の蔵を活用した商業集積施設。中心市街地活性化事業としては県内トップを切ってのオープン。
名水市場「湧太郎」は京野酒造の酒蔵を活用したもので、外観も内部も黒を中心としたアンティークな建物。木造一部鉄骨の二階建てで、延べ床面積は1800平方メートル。酒蔵を中心に清水の町としての観光施設や喫茶店、レストラン、民芸店、ガラス工房など8店のテナントが設けられる。二階は各種会合などに活用できる会議室、パソコン教室、通路を活用した酒のギャラリー、それに「水の学習室」、事務室などからなる。学習室では地層の保水力やサイフォンの原理、浮力などの実験も可能で、町では学校週5日制の実施に伴い土曜日は退職した学校の先生を講師に子どもたちの勉強の場として使うことも検討している。
また一階の水文館には町内の清水に棲息している貴重な生物、イバラトミヨ(ハリザッコ)を観察できる「水槽」も設けられた。さらに館内では町内にある78カ所の清水の風物や生活がテーブル風に飾られたスタンドで楽しめるように工夫した。
酒蔵はステージ付きの多目的ホールとし、イベントやフリーマーケット、各種サークルの発表会や練習の場、団体観光客の休憩・食事の場として活用する。6月には三遊亭円馬の寄席興業も予定するなど様々な企画を練って客寄せしたいと同社。
六郷まちづくり株式会社は町の商業関係者69人と町が出資して1999年7月に設立した第3セクター。空洞化が目立つ町の商店街にかつての賑わいを取り戻そうと国の支援を受けて設立した。資本金は5000万円で、うち2500万円は町の出資。
完成した「湧太郎」は総事業費約4億5000万円。このうち約3億円は国と県が補助した。今後はニテコ清水周辺を整備し、同社が営業している「ニテコ名水庵」を観光客の休憩施設とし、同施設から町内の清水を巡る周回ルートを設け、「湧太郎」へと観光客を誘導したいとしている。
同町の湧水群は85年に環境庁(現・環境省)の「名水百選」に選ばれて以来、清水と寺を巡る観光客が県内外から訪れるようになり、その数は年間20万人と見ている。湧太郎オープン後は広場で朝市の開催や催し物、フリーマーケットなども開き、活性化させたいとしている。駐車場も27台分設けた。
オープンを記念して3日から5日まで「湧太郎」のホールや駐車場では大道芸(3日・4日)、六郷小学校吹奏楽演奏(3日)、新日本舞踊宝扇流舞踊公演(3日)、六郷高校吹奏楽演奏(4日)、生バンド演奏(同)、26人による歌と踊りのビックショー(5日)、津軽三味線民謡ショー(同)がある。