大曲仙北の市町村長、議長が一堂に
市町村合併をテーマに意見交換、異論はなし(4月26日・金)
大曲仙北の市町村長、議会議長が一堂に集い、寺田典城知事を招いて市町村合併を考える「知事を囲む大曲仙北行政懇談会」が26日午前10時から神岡町の農村環境改善センターで開かれた。懇談会には寺田知事をはじめ大曲市と仙北郡選出の6県議、市町村長、市町村議会議長ら40人が出席、市町村合併をテーマに活発な意見交換をした。市町村長や議長らからは合併への異論はなかったものの「合併のメリットばかり表面に出るが、デミリットも示してもらいたい」「合併に向けて職員が研究会を開いているが、県からはもっと合併に向けて動機付ける材料を提示してほしい」といった要望があった。
懇談会は仙北郡町村会長、同町村議会議長会長、大曲市長、同市議会議長の呼びかけで開いた。発起人で仙北郡町村会長の今野正彬神岡町長は「地方交付税の削減、多額な公債残高、少子高齢化への対応などで市町村合併は避けて通れないと認識している。合併特例法の平成17年3月まで22カ月しかなく、今年が正念場と思って意見を伺いたい」と述べた。寺田知事は市町村合併が迫られる背景を説明しながら「県民が合併の必要性を知らないまま(特例債の)期限が来てしまって、ああすれば良かったこうすれば良かったでは後の祭だ。そのため県内各市町村を回って合併を喚起している。合併するか、しないかは来年の今ごろまでに決めなければならない。合併しないならそのための準備もしなければならない」と訴えた。
意見交換に入ってまず出席した県議団から「我々としても速やかに結論を出せるよう手伝いたい」と合併に向けた話し合いに応じる姿勢を示した。また合併の先進県を視察した結果を報告し「合併したからと言って、もう昔のようなバラ色の夢を見られる時代ではない。合併によって何とか現状維持の行政サービスを守れるだけだ」と地方財政の差し迫った窮状を語った。
郡議長会副会長の佐藤清吉南外村議長が郡内町村議会の流れを説明。佐藤議長は「仙北郡は広過ぎるため、全体が一つになっての話し合いは不可能と東部、西部、北部のブロックごとに協議会を作って話し合い、統一した見解を出したい」と報告した。そして出席者の間からは「合併のメリットばかり強調されて、デミリットの資料は少ない。県はその対応策を示してもらいたい」「合併してもかつての町の歴史や文化、個性が守られるような施策が必要だ」「合併は国と地方が対等な形のシステムを作ることだ。行政コストを効率的なものとし、時代に即応した新しい町をつくるんだと考えるべきだ」「議会では昭和の大合併で反省すべき点は何だったかを出し合い、平成の合併を考えようとしている」などの声があった。
一方、過去に一度も市町村合併の体験がない六郷町の坂本茂弘町長は「6月に合併に向けた町民との懇談会を予定しているが、一度も合併したことのない町だけに住民が大きな不安を抱いている。合併しなかったらどうなるかとの質問が必ず出る。しなかった場合、国からの交付税はどのくらい下がるのか」との質問があった。
合併しなかった場合の地方交付税の削減は2割とも言われているが、寺田知事は「まだ特定されてない」としながら「行政コストは落とさざるを得ない」と合併しなかった場合の財政的な厳しさを見通した。
一方、大曲市の大坂義徳議長は「議会では合併に向けての特別委員会を設ける作業をしている。合併を最終的に判断するのは議会であり、来月の臨時議会で市長に合併に向けての決議案を出す予定だ。市議会はこれまで町村議会との接点がなかったが、これを機会に町村議会とも交流を深め、合併に向けての結論を見いだしたい」と協力を求めた。