大曲市教委で中国語の翻訳版を発行
中国から嫁いだ人たちの切実な声に応える(4月29日・月)
大曲市教育委員会(笹元嘉辰教育長)では「母子健康手帳」の中国語翻訳版をこのほど手書きで作成、中国から移住し、県内で暮らしている人たちに役立ててもらいたいと県内各市町村にコピーを送付した。農村部では中国からお嫁さんを迎えるケースが年々多くなり、大曲市仙北郡の14市町村では「言葉の障害」を乗り越え、幸せな家庭を築いてもらいたいと負担金を出し合い、01年度から大曲市と角館町の3会場で、週3回「日本語講座」を開いている。3会場の講座には合わせて100人を超す人たちが集まり、大曲・仙北日本語の会会員の指導を受け、言葉の勉強をしている。しかし、子どもが生まれて市町村役場から「母子健康手帳」を支給されても「何が書かれているのか分からない」との切実な訴えがあった。そこで大切な子どもの健康に役立ててもらいたいと「母子健康手帳」の中国語翻訳に踏み切った。
母子手帳の中国語版は県国際交流課をはじめ、多文化共生県民ネットワークの委員らのアドバイスを受け、中国・北京から嫁いで雄勝郡稲川町で暮らし、現在は同町の教育委員会臨時職員として働いている後藤美樹さんの協力を得て、翻訳した。市教育委員会には中国語変換ソフトを備えたワープロがなかったため、母子手帳をA4版の紙に拡大コピーして、その上に中国語を手書きするという作業だった。
また煩雑な「ごみの分別収集」もその制度や要領が理解できないと悩んでいる声もあったことから市環境課の協力を得て、「ごみ分別要領」の中国語翻訳版も作成し、配布することにした。
手帳は500部印刷し、日本語講座へ参加している人には講座開催時に手渡し、講座に参加してない人には郵送する。大曲市と仙北郡内の町村を除く県内各市町村には1部ずつ郵送する。同教育委員会では「自治体によっては手帳も形式が違うと思うので、参考にしてもらえたら」と話す。