大曲地区交通安全協会
自動車学校で急ブレーキ体験や実地訓練(8月9日・金)
夏の交通安全運動の一環として9日、大曲地区交通安全協会(小西安太郎会長)は大曲市の大曲自動車学校で体験型の「自動車安全運転講習会」を開いた。子どもを含めて30人ほどが参加、15キロのスピードで衝突する衝突体験やドライビングシュミレーターに乗って急ブレーキ体験、そして学校のコースを走る運転実地訓練を受けた。
安全運転を学ぶには体験型が一番と同協会が企画した。夏休み中とあって、子どもたちには衝突体験することで、シートベルトがいかに身を守るか、そして車の衝突の怖さを生で感じ取ってもらいたいと参加を呼びかけた。
渡部孝雄大曲警察署長は8日に田沢湖町で軽乗用車と大型ダンプが衝突し、軽乗用車の女性2人が亡くなった角館署管内の事故を報告しながら、「今日の体験型講習で安全運転を身に付け、事故防止に努めてほしい」と呼びかけた。
続いて参加者は衝突体験やドライビングシュミレーターによる運転模擬訓練、実地訓練を受けた。シュミレーターは時速50キロ、60キロ、80キロのスピードで走って、急ブレーキをかけた時の様子を画面で見ながら、目と体で体験できるもの。路面が乾いた状態、雨で濡れた状態、雪道の3つのコースが設定され、この日は50キロのスピードでテストを行った。
座席に座ってエンジンをかけ、ハンドルを握ってアクセルを踏み出すとまるで本物の車を運転しているような錯覚に陥る。50キロのスピードで走っていると、真っ正面の信号機が赤に変わる。ブレーキを踏む。ガガガガッ。ブレーキ音が響き、シートベルトを付けた体も前にのめり出そうとするのをグググッと抑えられる。乾いた道路では21メートルで止まった車が、濡れた状態になると26メートルと延び、雪道ではスリップして、完全に止まるで52メートルも走っていた。さらにABS(アンチロックブレーキングシステム)の付いた車のブレーキ性能なども体験し、ハンドルを握った人たちは「やっぱりスピードは出されない」と一様に緊張していた。
コースでは隣に運転指導員が同席しての訓練。自動車学校を卒業して10年、20年にもなるベテランが多かったが、S字型の狭い道路では脱輪してしまう女性も。車を運転して35年になるという小西会長もハンドルを握ったが、坂道発進では慣れた手つきで車を登らせたが、坂を下りてすぐ目の前にあった「警笛鳴らせ」の標識を見逃し、指導員に注意される一面も。「坂道発進ばかり頭にあって気がつかなかった」と見落としたことを悔しがっていた。
指導員は「みんな慣れているせいか、止まるべき所でも完全に止まらないなど安全の確認がルーズ。それにスピードを出し過ぎて左折が大きくなってしまう」と注意していた。小西会長は「安全運転を身につけるには自動車学校での体験が一番と思う。これからこうした機会を増やしたい」と話していた。