大曲市で高齢社会を考える集い
中学・高校生らが活動報告、自然な気持ちで触れ合いを(8月11日・日)
高齢者がいきいきと生きられる明るい社会を目指そうと10日、大曲市の広域交流センターで「進む高齢社会を考えるみんなの集い」が開かれた。県高齢者介護支援協会大曲仙北支部(細谷昭雄支部長)の主催で、お年寄りから中学生、高校生といった若い人も交えた100人ほどの活気ある集会となった。
はじめに細谷支部長は「21世紀は環境、人間と自然との共存、そして少子高齢化社会が大きな課題となる。2020年には65歳以上の人口が全国で一番多くなる本県。福祉は国や県に任せるだけでなく、自分たちで何ができるかを考えたい」と趣旨を訴えた。来賓の高橋司市長のあいさつ後、秋田魁新報社の菅原貢支局長が「高齢社会を迎えて、地域をどう変えるべきか」と題して講演。菅原さんは「高齢化社会は先進国共通の課題。いずれは本県も3人に1人か2人に1人は65歳以上の高齢者が占める時代になる。それだけに元気なお年寄りが活躍できる場を設ける必要がある」とし「老後は自分の子どもから面倒を見てもらうと考えるのではなく、地域の若者が世話してくれるような社会を目指すべきだ。そのためにも子どもは地域の宝と思ってみんなで支えたい」と提案した。
続いて「お年寄りから喜んでもらえる付き合い方は」をテーマにパネル討議に入った。討議では歯科医で同支部運営委員会長の井関時男さんを司会者に秋田修英高校福祉活動部代表の小松江美子さん、大曲中生徒会代表の木村佳敬君、角館南高校インターアクト部代表の佐土美穂さん、大曲西中生徒会代表の伊藤航君、西仙北高校家庭クラブ代表の佐藤日出子さん、大曲南中生徒会代表の田越由希子さんがそれぞれの活動報告をした。
中・高校生たちがボランティアでお年寄りとふれたり、老人施設を訪問しての感想はほぼ一致して〃感動〃を受けたことだった。老人ホームを訪問して「元気だったか。待ってたんだよと笑顔で声をかけられた時は、一気に疲れが吹っ飛んでしまい、言葉がこんなにも人を幸せにしてくれるものかと思った」。「私たちを迎えたお年寄りが泣きながら喜んでくれた時は、心が洗われる思いだった。お年寄りと話す時はていねいな言葉をつかうよりも友だちや家族に接する時と同じような気持ちで気軽に話すべきだと勉強になった」。「特別老人ホームで4日間のボランティア活動のため行った時は何をすればいいのか分からず戸惑っていたら、お年寄りの方から『何でも相談しなさい。あなたたちのような若い人が遊びに来てくれただけで嬉しいんだよ』と言われた時は、これからは近所のおじいさん、おばあさんにも気さくに声を掛けたいと思った」などの声が聞かれた。
一方、神岡町で家庭教育相談員をしている佐々木昭元さんは「お年寄りの方は〃人生の辞典〃だと思って、昔はどんな遊び方をしたものか聞き出す努力をして、生きる力を学んでもらいたい」と諭した。また大曲市福祉センター所長補佐の伊勢勲さんは「おじいさんやおばあさんと接するからと言って緊張する必要はない。お年寄りにとっては会話が何よりもごちそうになる。昔のこと、元気な時代だったころのことなどを聞き出してやってほしい。ただ難聴の方も多いので、大きな声ではっきりと声をかけてもらいたい」と高齢者との接し方をアドバイスし、「難しいかもしれないが、福祉施設で暮らしている老人だけでなく、在宅で家族の世話を受けている方にもボランティアの目を向けてもらいたい」と呼びかけた。
県高齢者介護支援協会大曲仙北支部は大曲市金谷町の仙北教育会館内にあり、同協会では▽話し相手▽散歩の介添え▽買い物▽簡単な食事の支援▽病院の薬取り▽薬の仕分けなどのサービスを行っている。利用時間は1時間500円で、原則として2時間まで。問い合わせは高齢者介護支援協会県南センター(0187─63─2557)へ。受け付けは月・水・金の午前10時から正午まで。