大曲警察署、取り締まりを強化
仙北町の死亡事故で管内9人目の犠牲に(8月16日・金)
大曲警察署は15日夕、仙北町で普通乗用車とバイクが衝突し、バイクに乗っていた68歳の女性が死亡するなど今月に入って2件の交通死亡事故が発生したことから16日午後3時から「交通死亡事故抑止緊急対策会議」を開いて対応を話し合った。同時に交通死亡事故多発警報を発令し、同日から20日までの5日間を緊急の特別取り締まりを実施することにした。
同署管内での死亡事故は今年に入って8件9人となった。昨年同期に比べ5人増だ。緊急の死亡事故抑止対策会議は今年に入って3回目という異例な事態となった。会議には大曲地区交通安全会や安全運転管理者協会の役員ら約50人が出席。渡辺孝雄署長は「なぜこのような場所で事故が起きるのか、考えられないような状態で死亡事故が発生している。パトカーを総動員して事故防止に総力を挙げるが、警察だけの力では対処療法となってしまう。地域、家庭、学校への交通安全の呼びかけは関係機関の協力は欠かせい」と訴え、「何とか事故による犠牲者を9人で抑えたい」と決意を述べた。
県警交通企画課によると8月15日現在の全県の交通死亡事故の発生は51件で、亡くなった人は55人と昨年同期に比べ14件、14人の増となっている。だが、9人という死亡者の数は県内17警察署の中でワーストワンとなった。55人の犠牲者のうち高齢者は28人を占める。
同署管内での事故死でも9人のうち、60歳以上の高齢者は5人となっており、この日の会議ではお年寄りへの反射材の配布や高齢者家庭へ事故に遭わないよう広報活動の強化などが求められた。このため高齢者安全教育指導員が家庭訪問してお年寄りの事故防止などを呼びかける方針も打ち出された。
同署管内で今年に入ってから発生した交通死亡事故と発生状況は下記の通り。
◇1月4日午後5時半=仙北町の町道で、19歳の会社員(男)が運転する普通乗用車が77歳の歩行者(女性)をはねる(道路が圧雪凍結していたが、ヘッドライトの下向き照射範囲で止まれない速度で進行していたため、歩行者を発見したが間に合わず衝突)。
◇1月18日午後2時25分=協和町の国道46号で、田沢湖町の19歳の調理師見習い(男性)が運転する普通乗用車が大型トラックと衝突、少年と母親(45)の二人が死亡(左カーブの上り坂で、対向車線にはみ出して進行したため、対向車と正面衝突)。
◇1月28日午後3時55分=大曲市の市道で、普通トラックを運転していた男性(45)が、信号のある交差点で横断中の81歳のおばあさんをはねる(信号待ちの後、発進して右折する際、対向車に気を取られ、手押し車を押して横断しようとしたおばあさんの発見が遅れる)。
◇4月19日午前1時5分=協和町の国道341号で、普通乗用車を運転していた33歳の看護師の女性が、道路に寝そべっていた62歳の男性をはねる(ヘッドライトを下向きにして直進中、遠方交差点の信号機に気を取られ、前方道路に自転車を転倒させて寝そべっていた62歳の男性に気づくのが遅れ、衝突)。
◇5月29日午前9時13分=大曲市の市道で、75歳の男性が普通乗用車を運転、自転車に乗っていた58歳の女性をはねる(ぼんやりと前方を眺めて進行したため、右から左へと自転車に乗って横断中の女性の発見が遅れ転倒させた)。
◇6月12日午前9時20分=南外村の国道105号のトンネルで、50歳の女性の運転する普通乗用車が大型トラックと衝突し、死亡(右に緩くカーブしたトンネル内の濡れた道路で安全な速度で進行しなかったため、右に180度スピンして対向車線に入り、後ろ向きとなって大型トラックに衝突した)。
◇8月10日午前4時15分=仙南村の国道13号で、29歳の男性の運転する普通乗用車が自転車に乗った90歳のおばあさんをはねる(明け方の交通閑散に気を許して時速100キロの速度で進行したため、自転車に乗って左側から右に横断するおばあさんを発見、急ブレーキを掛けたが間に合わなかった)。
◇8月15日午後4時40分=仙北町の町道の交差点十字路で19歳の女性が運転する普通乗用車と68歳の女性が運転する原付バイクが衝突、バイクの女性が死亡(田んぼの中の交通規制の行われてない十字路で気を許し、ぼんやり遠方を眺めながら進行し、左方向の道路の確認をしなかったため、左方から走ってきたバイクの発見が遅れ、衝突した)。