観光ネットワーク設立
仙北北部4町村が面となって広域観光へ(12月2日・月)
仙北北部4町村(角館町、田沢湖町、中仙町、西木村)が一体となった観光振興を図ろうと「田沢湖・角館地域観光ネットワーク」の設立交流会が1日、田沢湖町の町民会館で開か
れた。各町村から550人が参加、「田沢湖・角館地域」を民間組織や行政機関と連動した「面の総合力」で全国はもちろん、世界に誇れる観光エリアに育てようとネットワーク設立宣言をした。
寺田典城知事に代わって出席した西村哲男出納長は「観光は秋田県にとって重要な産業の一つ。しかし長引く不況で観光も厳しい環境に置かれているが、この地域は山や湖、温泉、伝統芸能など豊かな観光資源に恵まれている。人と人、地域と地域の連携でさらに魅力ある観光地として磨きをかけてもらいたい」と訴えた。続いてテレビ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰氏が「北海道で考える」と題して講演、「秋田には初めて入ったが、壊されてない自然がある。これを宝にすべきだ」などと秋田の魅力を語った。
続いて地域の自慢大会が開かれ、角館高校の飾山囃子同好会や中仙町の「長野ささら」などの伝統芸能が披露された。
同ネットワークは、個々の町村がそれぞれの観光を売り込むのではなく、広域・総合的な観光振興策を模索しようと県観光課田沢湖・角館地域振興班の呼びかけで10月に4町村の観光協会役員や商工業者ら14人で設立準備会を設置。田沢湖高原リフトの若杉清一社長が委員長となって宿泊、物販、特産品製造、運輸・交通、旅行などの団体・個人に参加を呼びかけたところ、これまでに1154人の会員が集まった。
田沢湖・角館地域振興班は田沢湖町役場に置かれ、県から4人の職員、市町村からも4人の職員が派遣され、この4月1日から活動している。広域観光の振興と観光拠点としての田沢湖スキー場や高原にある乳頭、高原、水沢の3つの温泉郷を中心とする「田沢湖高原エリア」の魅力アップの推進に努めている。
今後は4町村の観光関係者で組織する検討委員会(14人)で広域観光推進の指針となる明確なコンセプトを持った商品の企画・開発やマーケット・ターゲットを意識した宣伝・情報発信、自己参加型・体験型観光の振興、国際観光の推進など観光振興プランを今年度末までに作成する。また季刊の情報誌「旬きたうら」の発行や会員への情報提供、人材育成、会員相互の情報交換の場も設けたいとしている。
県観光課田沢湖・角館地域振興班では「秋田新幹線の開業で大きな〃新幹線効果〃はあったが、いずれも通過型で、宿泊する滞在型は少ない。それだけにこれからは農家宿泊などグリーンツーリズムと言った体験型観光の開発にも力を入れたい。そのためにも個々に取り組むのではなく、4町村一体となって面の力を発揮したい」と同ネットワークの設立に期待する。
また同振興班では田沢湖高原でのスキー客の落ち込みが大きな課題とも話す。長引く不況とレジャーの多様化で同高原でのスキー客は10年前のピーク時は32万を超すスキーヤーの入り込みがあったのが、昨年度は14万人以下と大幅な落ち込みとなっている。このため食事のメニューの見直しやリフト料金の値下げ、ゲレンデを滑りやすくするなどの対策を取っている。今後もサービス面で工夫を凝らし、スキー客の呼び込みに力を入れたいとしている。