大曲市の12月議会

4議員が一般質問

高橋市長、市長選出馬への回答は避ける(12月13日・金)

 12月定例議会での一般質問大曲市の12月定例議会は13日、本会議を再開、児玉裕一(新成会)、藤嶋次男(政友会)、高松昭一(社会クラブ)、山崎栄一(新成会)の4議員が一般質問を行った。児玉、高松の両氏が市町村合併に関連付けて来年10月20日に任期を迎える市長選に出馬する意志があるかどうかを高橋司市長にただしたが、回答は「当面する課題として(8市町村の合併に向けた)法定協議会をスムーズに立ち上げることが大きな責務であり、法定協議会設立に向けて全力を傾注したい」と述べるにとどまった。一般質問に対する高橋市長及び当局の主な答弁は次の通り。

 ▽環境にやさしい野菜作りが叫ばれ、市でも給食センターの生ごみを利用した堆肥作りを実験するとのことだが=給食センターから排出される生ごみをリサイクル機で熱処理して堆肥としたが、成分を県化学分析センターで分析した結果、窒素、リン酸、カリ、塩分などの含有量が多過ぎ、有機質肥料としての堆肥及び土づくりのための堆肥として使用した場合、作物に生育障害を与える可能性があるとのことだった。一時処理だけでは繊維質の高い野菜の成分が堆肥中に残っているのが原因で、家畜の糞尿やもみ殻との攪拌で実証する必要がある。また養豚組合の堆肥については全国食品リサイクル協会が示す家畜ふん尿堆肥基準を満たしており、良質な堆肥といえるようだ。来年度は資源循環の意義を市民に啓蒙するとともに今回のデータや他市町村の例を参考にしながら、さらに実証を試み、有機物の再資源化を図り、農地に還元する団体・グループの育成、支援に努めたい。

 ▽駅前第二地区土地区画整理事業に付いて=大花町方面については他町村から流入する道路がある地区であり、市町村合併の観点からも整備を急がなければならない。黒瀬踏切のアンダー化については関係住民のコンセンサスを得ることが重要であり、家屋移転や仮住居について住民からアンケート調査し、その住居の規模を決定したうえで、有利な補助事業を導入し、仮住居を建設したい。その後に家屋移転を行い黒瀬踏切のアンダー化工事に着手する。

 ▽黒瀬踏切の渋滞対策=県・市・警察と協議し、早急に信号機の設置を実現し、右折車を極力左折側に誘導するため大曲駅・グランマート間の一方通行を解除し、相互交通か逆一方通行とする案なども視野に入れながら結論を出してもらうよう要望している。

 ▽県道大曲・田沢湖線に架かる「昭代橋」は凍結で危険。歩道の設置を県に要望してもらいたい=道路の拡幅と歩道設置を要望しているが、橋の前後にも歩道がないこと、また昭代橋は区画整理事業との関連で架け替えが予定されており、現時点での歩道設置は難しいと伺っている。今後は融雪剤の散布などで対応したい。

 ▽特別養護老人ホーム「欣寿園」の移転改築のための土地造成工事が行われているが、市はどのような助成をしていくのか=欣寿園の老朽化に伴う移転改築整備に対する助成としては用地の無償提供と2億8000万円の要望があった。しかし、介護保険の導入で収益事業としての施設経営が実現し、安定経営が可能となったことから、助成額はまだ決まってない。正式な補助金の申請がなされると思うので、それを検討し、議会とも相談しながら額を決定したい。アクセス道路や上下水道の整備は市の事業として実施する。

 ▽老後に対する不安が高まる中、自宅に住み続けながら安心した収入を確保できるリバース・モーゲージへの関心が高まっているが、市としても取り組む考えはないか=首都圏を中心に10数自治体が実施している。厚生労働省では全国一律の制度導入を目指して検討しているとのことだが、実施時期などはまだ明示されてない。この制度の実施については様々な問題も内在しているものと思われ、慎重な対応が必要と認識しており、内容が明らかになった段階で検討したい。

 ▽「総合的な学習」の時間に英会話を取り入れている学校が増えている。市内小中学校の状況は=市内8小学校で英会話学習を取り入れているのは2校だけだ。しかし「総合的な学習」とは別にすべての小学校で外国人英語指導助手を活用して英語に親しむ集会や英会話学習を行っている。英語クラブをつくっている学校もある。中学校では従来の授業に加え、選択教科としても英語学習の幅が広がっている。各小・中学校での英会話指導が充実するよう支援したい。

 ▽市役所駐車場が混雑している。第2駐車場を設けるべきでないか=市民体育館の大規模改修工事もあって駐車可能台数が70台ほど減少した。その工事も終わり、間もなく通常の状態に戻る。混雑の解消として第2駐車場の新設とのことだが、市町村合併に向けた動きが本格化しつつあり、今後の協議の中で庁舎のあり方など総合的な観点から検討したい。
 ▽雪を冷房などに利用する動きがある。雪を活用した新しい取り組みで活性化を図るべきでないか=雪や氷を必要な時期まで保存できれば冷熱エネルギーとして活用でき、省エネや二酸化炭素排出抑制、除湿・防塵というフィルター効果、農作物の鮮度保持、豪雪地域における雪堆積場の確保などのメリットもあるが、貯雪庫整備に多大な投資が必要とも聞いている。コスト面や技術面、地域的な制約、風土、気候条件などを総合的に考慮したうえで、検討すべき課題と思う。

 ▽仙北組合総合病院は市町村合併前に建設予定地を決定すべきでないか=これまでの建築検討委員会やワーキング委員会で5カ所の候補地を選定し、その良否を検討した結果、おおよそ国道13号大曲バイパス東側沿線に沿った場所に集約された。しかし、厚生連の財務事情から移転時期の見通しが立たないため、今年2月で閉会した。将来の移転先はこれまでの委員会の成果を白紙に戻すことなく取り組み意向であることを組合病院からは聞いている。今後も情報交換を図りたい。

 ▽市営住宅の使用料の未納対策は=厳しい経済不況で滞納の世帯が多くなっている。しかし、ほかの入居者と不公平とならないよう滞納額が多額にならない早い段階で訪問督促や保証人への働きかけなどを努力したい。高額滞納家賃支払い訴訟は勝訴し、住宅明け渡しの強制執行が行われ、これまでに約136万円を徴収したが、まだ323万円の未収金がある。しかし、当事者である夫は愛知県に転居して就労したが自己破産となっている。一方、市内に在住している妻は生活保護を受給しており、未収入金の回収は非常に厳しい状況だ。