「4町村が一つに」の希望をにじます3町村長
中仙町の熊谷町長は「来年2月末までは決めたい」(12月24日・火)
第1回仙北北部4か町村合併協議会が24日午前10時から、角館町の大安閣で開かれた。角館町、中仙町、田沢湖町、西木村の4町村の合併を目指す任意の協議会設立で、4町村の首長と議会議長、それに各町村議会から2人の議員の合わせて16人が委員として出席。協議会に先立って県仙北地方部の山口博司部長が4町村の首長に「合併重点支援地域」の「指定書」を交付した。これを受けて協議会では今後、合併問題に係る調査研究、合併に関する基本的事項、新市将来構想及び財政計画の策定、合併に係る広報広聴などを協議・調整しながら、来年3月10日まで4回会議を開催、年度内に法定協議会の設立を目指すことなどを決めた。
協議会設立準備会会長の佐藤清雄田沢湖町長は「昭和の大合併から50年、社会はその質、量共にかつて経験したことのない大きな変化を遂げてきた。そして今、新たな転機を迎え、地域固有の有形無形の財産の融和が行われようとしている。この4か町村が力を合わせ、新たな行政区域の括りを考える契機を得たことは意義深い」とあいさつ。仮議長に中仙町の小松重文議長が選ばれ、会議は進められた。そして会長に佐藤田沢湖町長を選出し、副会長には太田芳文角館町長、熊谷勲中仙町長、田代千代志西木村長を、監事には4か町村の議長が選出された。
会長、副会長に選出された4町村長のうち中仙町を除く3人はそれぞれ「4町村が何とか一つになれるよう頑張りたい」と抱負を述べたが、大曲仙北8市町村の合併協議会にも参加している熊谷中仙町長は「これからほかの3町村の役員と協議を重ね、私どもの方向づけをしたい」と微妙な立場の発言にとどまった。
協議会の事務局は西木村役場に置くこと、会議は公開することなどを決め、今後の事業計画としては▽先進地の視察▽新市将来構想の策定▽広報誌の発行▽町村議会議員、首長らの合同研修会の開催などを実施していくことにした。
協議会の予算は800万円で、うち500万円は県からの支援事業費補助金。残り300万円は総額の2分の1を均等割とし、残額は人口割とした。
協議会終了後の記者会見でも中仙町を除く3町村長は「4か町村とも長い歴史の中で培った地域であり、人と人とのつながりがある」などとして4か町村が一つになれることに祈りを込めた発言に終始した。これに対し、熊谷中仙町長は「私どもの町のビジョンとして両方に加わっている。町民の中にもそれぞれ意見があり、それをまとめていかなければならない。このままでは双方に迷惑をかけるので2月末までは何とか決め、3月定例議会に上げたい。間に合わなければ3月議会終了後の臨時議会で決めたい」と述べた。
4か町村はし尿処理、清掃センター、斎場を一部事務組合で運営しており、中仙町に抜けられることは、将来、それらの運営にも支障を来すことになるだけに何としても合流を望みたいところだ。
協議会終了後は全委員が西木村役場に移動し、4町村長が合同で「仙北北部4か町村合併協議会」の看板を掲げ、2階に設けられた事務局で会長の佐藤田沢湖町が職員に辞令を交付した。4か町村のうち、中仙町は大曲仙北合併協議会にも職員を1人派遣している関係から仙北北部にも1人の職員を、ほかの3町村は2人の職員を事務局に派遣し、7人体制とした。
4町村の人口は▽角館町=1万4676人▽中仙町=1万1873人▽田沢湖町=1万2898人▽西木村=5990人で、トータル4万5437人となっている。
同協議会事務局職員は次の通り。
▽事務局長=大楽進(角館町)▽事務局次長=藤村好正(西木村)▽計画班長=秋山功(中仙町)▽庶務班長=羽川茂幸(田沢湖町)▽計画班員=阿部聡(角館町)、田口信幸(田沢湖町)▽庶務班員=猪本博範(西木村)