大農太田分校郷土芸能部

地元の老人ホームを慰問

お囃子に乗せて踊りを披露、入苑者感激(12月25日・水)

 県立大曲農業高校(伊藤甫校長)太田分校(生徒数105人)の「郷土芸能部」では25日朝、分校近くの特別養護老人ホーム「真木苑」を訪れ郷土芸能を披露した。お年寄りたちに自お年寄りを前に踊る太田分校生たち分たちが身につけた芸を観てもらいたいと慰問公演したもので、同苑に入苑している70人ほどのお年寄りたちは高校生の演じる郷土芸能に拍手しながら「若さをもらった」と大喜びだった。

 同分校の郷土芸能部員は24人。21日から冬休みに入っているが、部員たちはこの日の慰問公演に備え、寒い体育館で毎日のように練習に励んだ。部員たちの演奏する楽器は三味線と横笛、それに大太鼓、小太鼓と鼓、鉦の5種類。三味線と踊りは角館町の祭りで知られる飾山囃子(おやまばやし)で活躍している同町白岩の太田賢吉さんと鈴木栄子さんが時々、分校を訪れ指導している。その習った技術を先輩から後輩へと伝えている。

 部員の励みは年一回の高校郷土芸能・日本音楽合同発表会で披露すること。今年は11月10日に湯沢文化会館で開かれ、「瑞穂の国〜秋田〜」と題して「田植え踊り」や「ひでこ節」「秋田甚句」などを演奏し、踊った。

 この日の演目もその「瑞穂の国」と角館町の祭典の「飾山囃子」から拳囃子や下り山囃子、寄せ囃子などを演奏した。

 慰問には部長の福原幸子先生と顧問の伊藤諭史技師が同行、20人の部員が参加した。女子生徒14人は老人ホームを訪れる前に教室で薄化粧をし、かすりの作業着の秋田おばこ姿に着替えた。男子生徒6人は勇ましい祭り半纏姿となった。演奏は午前10時半から40分ほどだったが、ホームでは最初40人ほどのお年寄りがホールに集まって演奏を楽しみに待っていた。そして笛や太鼓の勇ましい演奏が始まると介護士さんたちの介助を受けながら誘われるようにホールに次々と集まった。

 笛や太鼓、三味線の囃子に合わせ「おばこ姿」の生徒たちが踊りだすと、お年寄りたちは目を細め、熱心に観賞。手拍子を叩いて喜んだ。心底、喜んでいる笑顔がいっぱいに広がった。踊り終えた阿部朋美さん(3年)は「おじいさん、おばあさんたちの喜びが伝わってきて嬉しかった。来年春には卒業だけど、機会があったらまた踊りたい」と話した。同校では年が明けた1月6日には大曲市の介護老人保健施設「なごみの里」を、そして9日には西木村の特別養護老人ホーム「にしき園」を慰問公演することにしている。