六郷町幼稚園を訪問
園児たちの喜びに生徒たちも感動(2月7日・木)
県立六郷高校(赤平洋一校長・生徒数466人)の図書委員と福祉部員16人は7日午前中、六郷町幼稚園を訪れ、「絵本朗読会」を開いて園児たちとの交流を深め合った。園児193人のうち、3歳以上の園児160人はお兄さん、お姉さんたちが読んで聞かせてくれる絵本に吸い込まれるような目をしながら、朗読を楽しんだ。
同校図書館では2年前にTBSブリタニカから出版された日本名作絵本全28巻を買い求めた。いずれも一流作家の絵が描かれたもので、絵の美しさは高校生も楽しめるものだった。また大型の絵本なので、読み聞かせにも活用できるものだった。その絵本を有効活用しようと一昨年7月に同町の学友館で図書委員主催の「絵本朗読会」を開いた。小学生20人ほどが聞きに来て、その時の子どもたちの反応の良さが忘れられず、「聞いてくれるお客さんを呼ぶよりも、お客さんがいる所へ出かけようとなった」と同校図書視聴覚部の竹村美範先生。このため昨年10月には書籍販売しながら、子どもたちに絵本の読み聞かせの会を開いている秋田市の斉藤秋一郎さんを講師に迎え、学校図書館で「絵本読み語り会」を開いて勉強した。
生徒たち16人はこの日のために2週間ほど前から絵本を手に朗読の練習を重ねた。そして子どもたちの待つ7クラスに分かれて、朗読会を開いた。選んだ図書は「こぐまちゃんとどうぶつえん」「ゆめの橋」「かばくん」など14冊。
「子どもたちはとても楽しみにしてました」と迎え入れた幼稚園の先生たち。生徒たちが2人一組や3人一組でクラスに入ると「ワーッ」と大喜び。大西博晃君(2年)は「ゆめの橋」を朗読。夢の橋に行くといいことがあると聞いた若い夫婦がそこへ行くとおばあさんがいて、「山の中のツバキの咲いている所に行くとお金が埋まっている」と教えられる。おばあさんの言う通りお金がいっぱい埋められてあって、二人は「自分たちだけがもらっては申し訳ない」とおばあさんにもおすそ分けする。欲のない夫婦に感激したおばあさんは「お礼に何かいいものをやろう」と二人のために「子宝」を授けるという話だが、聞き手の園児たちは目を大きくしてその話と絵に夢中だった。大西君は「熱心に聞いて来れて、嬉しかった」と喜んだ。
「ねずみくんのチョッキ」「かばくん」を朗読した細谷理紗さん(1年)、佐藤佳織さん(同)も「すっごい反応でとても楽しかった」と目を細めた。朗読が終わると園児たちは二人をお姉さんのように囲んで手を握っていた。同行した竹村先生も朗読に参加。絵本の中の絵を指さして「これは何かな?」「ニンジン!」「じゃこれは?」「大根!」「そう。みんな食べれるかなー」と友だちのように話しかけていた。
絵本の朗読会は1時間ほどで終わったが、生徒たち16人は遊戯室に次々と集まった園児たちを相手にゲームや運動会のサービスも。すっかりとけ込んだ生徒たちは「また来れる機会があったら来たい」と園児たちの喜びの輪に囲まれご機嫌だった。