JA秋田おばこ

大曲市に東北トップクラスの農業施設建設へ

米20万俵保管する低温倉庫やライスセンターなど(1月17日・木)

 写真はJAきたかみライスビルファクトリーJA秋田おばこ(高橋嘉吉組合長・組合員約3万人)では、玄米20万俵収容可能な東北でもトップクラスの低温倉庫を併設した「広域農業生産総合施設」の建設計画を進めている。Rice(ライス)Buil(ビル)Factory(ファクトリー)、いわゆるR・B・F建設計画で、大曲市四ツ屋切上地内に敷地面積1.9ヘクタールを確保、国の補助が確定すれば03年度から04年度中にかけて床面積だけで9000平方メートルの巨大なシンボルタワー施設の建設となる。ハード面だけで32億2000万円の総事業費を見込んでいる。

 R・B・F構想は米取り扱い日本一のJAにふさわしい規模と機能を兼ね備えた複合施設を建設し、高品質・良食味米のハイグレードな「秋田おばこ米」のブランドを確立し、販売促進活動の強化を図る狙い。

 建設するのは2000トン(250ヘクタール)の処理能力を持つライスセンターと120トン(60ヘクタール)の大豆センター、それにもみ殻成型マット製造施設、そして10万俵の収容能力を持つ玄米ラック式低温倉庫2棟と米の成分分析施設。もみ殻成型マット製造は苗作りのための土に代わるマットを製造するもので、生産量は1日1500枚の能力を持つものとする。

 施設の心臓部となる「玄米ラック式低温倉庫」は1トン詰のフレコン(樹脂性の袋)に玄米を入れ、それを積み重ならないよう1袋ずつ保管するもので、いわば車1台1台をボックスごとに運んで駐車させる立体駐車場のような棚置き方式の保管形態。それをコンピューターでフレコンごとに品種や食味、等級の在庫状況を一元管理し、出荷するもの。従来の倉庫のような積み重ねの保管では下になった米ほど品質が低下する恐れがあったが、棚置き方式になると空気の流れによって一定の品質管理が守られ、消費者に常に自然の風味を生かしたコメを提供でき「売れ残らない米作り」の拠点になると「JA秋田おばこ」は話す。

 大豆センターは米の生産調整の拡大によって大豆への転作面積も大幅に伸びていることから、産地間競争に打ち勝つため良質な大豆を仕分けし、出荷する施設となる。

 JA秋田おばこではこうした施設建設に向けて国の補助を得るため、施設の稼働率を高めるための産地システム化推進対策事業や消費者・実需者連携促進対策事業と言ったソフト事業を実施してきた。さらに02年度では施設の稼働率を高めるための生産組織及び集落推進協議会を設立し、地域の合意形成に向けたソフト事業計画を立て、費用対効果算定のための基礎調査などを実施し、国にハード面の事業申請することにしている。認可を得れば、R・B・F事業32億2000万円に対して農林水産省から46%の補助が付く。(写真は岩手県のJAきたかみのライスビルファクトリーだが、これと同様で倍以上の規模の施設となる予定)