初めて3ルート案を提示
懸案の架け替え、3月中にも特定ルートを決定(1月24日・木)
大曲市の大曲橋(通称・金谷橋)の架替検討委員会がこのほど大曲プラザたつみで開かれ、県仙北事務所(石井護所長)側から初めて「ルート概要」が示された。それによるとやや現道に沿って建設する「現道案」、金谷交差点から大曲西根の元木交差点へほぼ直線に進む「現道応用案」、金谷交差点から大曲農業高校の敷地内を通り、南側へ大きく迂回しながら元木交差点と結ぶ「バイパス案」の3案が示された。今後さらに2回の委員会を開き、3月中にも特定ルートを決め、大曲市都市計画マスタープラン策定委員会に報告、プランとの整合性を諮りたいとしている。老朽化し、大型車の交差が出来ない「大曲橋」の架け替えは長年の懸案だっただけに、今後の成り行きが注目される。
大曲橋架替検討委員会は県仙北建設事務所(事務局は道路課内)の主催で開いた。委員は学識経験者(秋田大学木村一裕工学資源学部助教授)、地元有識者、市民代表、地区代表、国土交通省、市役所、県警、県庁など22人で構成された。
1回目の検討委員会では▽運営方針・過程の確認▽課題の明確化と必要性の確認及び既往検討資料の提示▽評価項目と特定手法の確認で、2回目に「評価項目による検討」となり、3回目の委員会で再度「評価項目による検討」を加え、架け替えルートの特定としている。
そのルートとして3案が示されたものだが、いずれも多くの問題を抱えており、1本に絞られるまでには論議を呼びそうだ。
当局からは大曲橋の課題として「架設後60年以上経過し、これまでに1969年と85年に補修工事を実施しているが、橋桁及び床版(車道の裏側部分)のひび割れなど劣化・老朽化が進んでいる」としたうえで▽機能低下(現在の設計基準に比べ低い強度)▽狭隘(大型車の交差が困難・現橋幅員5.5メートル、必要幅員は9メートル)▽河川改修計画との不整合(河川管理上、有害な施設)?などの説明があった。河川改修との不整合としては現橋の延長が369メートルなのに対し、雄物川の計画河川幅は520メートルで約150メートル狭い、さらに桁下高さも現況は1.3メートルで、基準の1.5メートルより0.2メートル不足しているなど川の流水断面を阻害しているとした。
また架け替えの必要性・緊急性として「主要生活道路でもあり、交通渋滞が解消されることで定時性・速達性が確保される」「耐震機能及び河川改修計画との整合を確保することによって、地域防災計画の充実を図れる」「円滑な交通流が図られることによって、沿道環境が改善される」としている。さらに大曲橋が老朽化または震災などで通行不能となった場合▽大曲西根と大曲市街地との交流が絶たれる▽迂回路が現在建設中の大曲西道路または国道105号大曲大橋を経由した大迂回となる▽大曲西道路が完成しても、自動車専用道路のため、自転車や歩行者の通行はできない?などの甚大な影響を与えるとしている。
今後は架け替えによって金谷、大曲西根両地区の騒音、振動、日照、交通安全、防災、商工業への影響、地域コミュニティー、大曲農高の実習農園の減少など教育への配慮、花火大会会場の景観、防災、アクセス性、計画ルートに近接する公共施設への影響、建設費などの評価項目を検討し、ルート決定となる。