農家の主婦たち、冬の楽しみに
大曲市大川西根公民館を会場に練習(1月28日・月)
大曲市の大川西根公民館で農家の主婦たちが毎週月曜日朝に「民謡手踊り教室」を開いて踊りを楽しんでいる。冬に入ると体を動かす機会も少なくなることから、健康にもつながる踊りを習いたいと公民館に依頼し、1998年から始まった。参加しているのは50代から70代の農家の主婦11人。メンバーの代表・今野チヨ子さん(54)=蛭川=は「体を動かすことでストレスもたまらないし、終わってからみんなで飲むお茶が何とも言えない」と踊りの効能を話す。
教室は月曜日午前9時半から昼ごろまで開いている。講師は同市黒瀬町の小松歌子さん(79)。小松さんは9歳のころから民謡手踊りを学び、30年前から踊りの指導者として活動。95年には市芸術文化協会の文化功労者として表彰を受けている。今も同公民館のほか社会保険健康センター「ペアーレ大曲」や「働く婦人の家」で踊りの講師を務めている。
練習曲は「秋田甚句」や「秋田音頭」「秋田おばこ」「秋田船方節」など秋田の民謡を中心に15曲ほど。テープに合わせ手足を真剣に動かす。その動きを厳しい眼差しで見つめ、脚の揚げ下ろし、手の動きを細かく注意するのが小松さん。
小松さんは「踊りの基本は目の付けどころ、体のこなし方が大事」と話し、手拍子を打ちながら指導にいそしむ。踊っていると全身に汗をかくとかで、この寒い時期でも部屋の窓の一部を開けっ放し。練習は11月から3月まで。4月になるとボツボツと農作業も始まり、集まれないからだ。
会員の年1回の事業は地元の敬老会で踊りを発表すること。このためお盆ごろになると再び練習を再開する。敬老会では地元の婦人たちの踊りの発表だけに親しみやすいし、気さくに楽しめると喜ばれていると公民館。練習の合間にお茶の時間を迎え、11人の踊りの生徒たちは講師の小松さんを囲んで世間話で笑い転げていた。広さ30畳ほどの和室には農家の主婦たちの明るさがみなぎった。公民館では「地区外の人でも参加は自由です」と教室への参加希望者を募っている。