先生たちの理科不得手を吹っ飛ばそう

小学校の先生たち高校で理科実験を学ぶ

角館南高校を会場に22人が理科実験を受講(1月30日・水)

 理科実験の指導を受ける先生たち角館町の県立角館南高校(伊藤一郎校長)で30日、小学校の先生たちを対象とした理科実験講習会が開かれた。小学校の先生は一般に文科系出身の人が多く、理科実験を苦手とする傾向があり、それが児童生徒の理科離れにもつながり、科学技術立国の将来が危ういと叫ばれている。このため小学校の先生たちに高校を会場にした理科実験の研修をしてもらい、これからの理科の授業に役立ててもらえばと県教育委員会が企画した「小学校理科実験充実プラン」事業。大曲仙北地区の小学校21校から22人の先生たちが参加、高校の理科実習助手の先生たち6人が実験を指導した。小学校と高校とが連携を組んだ画期的な講習会で、全国的に珍しい事業と伊藤校長。

 今回が最初の講習会で、今後、大曲仙北地区では大曲農業高校、大曲高校、大曲工業高校、角館高校、六郷高校の順に回って5回実施する。西仙北高校は河辺郡の小学校を担当する。

 開講式で伊藤校長は「小学校での観察や実験を通して理科に興味や関心を持つかどうかが、その後の理科学習の意欲に大きな影響を与える」と自身も小学生の時に乾電池とエナメル線、それに豆電球でいろいろ実験したのがきっかけで、物理を学ぶきっかけになったと話した。

 先生たち22人は6班のグループに分かれて実験室に入り、午前中は小学5年生が学ぶ「ものの溶け方」を、午後は6年生が学ぶ「電流の働き」を実験を通じて学んだ。「ものの溶け方」では氷砂糖、コンペイトウ、黒砂糖が水に入れるとどんなふうに溶けるのかといった実験や「漏斗(ろうと)」やビーカー、ガラス棒、ガスバーナーなど実験用道具の使い方、そして食塩、硫酸銅、ミョウバンを素材にした結晶の作り方を学んだ。使い慣れない実験用具を手にし、四苦八苦する先生もいたが、氷砂糖やコンペイトウ、黒砂糖が水の中で溶けていく様子を興味深く見つめながら「理科の実験って面白い」と喜んでいた。午後からは乾電池とエナメル線を使って電磁石を作り、その働きの実験やモーターを作って回す実験にも取り組んだ。

 講習会への参加を呼びかけた協和町の船岡小学校の信田徹校長は「高校で専門的な指導をされている先生たちから学べる貴重な体験だ。学んだ成果を子供たちや先生たちにも広げてもらいたい」と励ましていた。