秋大名誉教授の小笠原さん
鳥類研究45年の成果を先駆者・仁部の故郷でまとめたい(7月2日・火)
秋田大学教育文化学部教授をこの春に退官した秋田市南通宮田、小笠原ロ(こう)さん(66)=現・秋田大学名誉教授=は大曲市戸蒔字谷地添に「秋田県鳥類研究所」を開設、このほど現地で開所式を行った。小笠原さんはクマゲラの生態を中心とした鳥類の研究で知られ、大曲市はその道の先駆者で「野の鳥の生態」を著した仁部富之助(1882年−1947)の出身地であり、その憧れの人の故郷で鳥の研究に打ち込みたいと開設した。
開所式には小笠原さんの教え子や関係者10人ほどが集まり、ケヤキの看板の除幕とテープカットを行って開所を祝った。研究所は大曲タクシー(青山民雄社長)の事務所を借りた。大曲に研究所を設けたいと知人に相談したら青山さんが紹介され、空いていた事務所を借りることにした。事務所は国道13号沿いで、自然科学調査事務所前。
小笠原さんは鳥の魅力に取りつかれ、鳥類の研究を始めてもう45年にもなるという。主に森吉町の白神山地に住むクマゲラを専門とし、北海道からドイツまで足を運んだ。これからは秋田市から週2回ほど通って、これまでの研究生活で集めた数千冊の文献を整理し、成果をまとめたいとしている。また太田町の真木渓谷や田沢湖町の田沢高原に棲息しているイヌワシの研究や自然環境調査のアドバイスもやりたいと話す。
「鳥の魅力ですか。かわいい女の子みたいなものです」と小笠原さんは目を細める。そして鳥の研究と観察は「忍耐と体力だけ」ともいい、同市内にいる教え子の成長に夢を託したいとも語った。