雄物川の油状物質

プランクトンの異常増殖と判明

人体に影響はなしと事実上の安全宣言へ(7月5日・金)

 横手川を流れた白っぽい浮遊物(藤木地区で3日撮影)横手川から雄物川に流出した油状の物質は毒性の心配はないプランクトン(微生物)の集合体であることが分かった。国土交通省秋田工事事務所が横手川や雄物川から採取した膜状物質部分の水の分析を県分析化学センターに依頼、その仮報告書が出され、4日夜に同事務所が公表したもの。同省湯沢工事事務所では「人体に影響を与える毒物でも油でもないことが判明したので、横手川に張っているオイルフェンスは撤去する」といい、事実上の“安全宣言”を出した。

 分析の結果、殺虫剤や殺菌剤、除草剤など農薬に含まれている25成分の痕跡は認められなかったとしている。

 結局はプランクトンが水温や日照時間の影響を受けて異常増殖したもので、それが2日からの雨で集合体となって流れ出したもののようだ。湯沢工事事務所では「人体に影響を与えるものでないので安心した。この地方の自然現象であり、発生場所の特定についてはどこでも発生する可能性があり、不可能に近いだろう」と話す。

 油状の物質は2日朝に雄物川で発見され、秋田市環境保全課から国土交通省秋田工事事務所が連絡を受けて騒ぎとなった。同事務所と湯沢工事事務所、それに県仙北、平鹿両建設事務所などが雄物川を逆上って調査したところ横手川の支流である出川(仙南村)と大戸川(平鹿町)から流れ込んでいるのが分かった。一見、白っぽい油が浮いて帯状となって流れているように見えたため、雄物川に架かる秋田南大橋付近や雄和町新波地区、それに横手川と雄物川合流点付近の大曲市藤木下橋など5カ所にオイルフェンスを張ると共に油吸着マットで吸い取る作業となった。