月下美人が日中に咲いた

大曲市の県立農業科学館

来館者「運がよかったね」と大喜び(7月9日・火)

 夜しか咲けない花だから「月下美人」だが、大曲市内小友の県立農業科学館(佐々木晃一郎館長)の温室で栽培されている「月下美人」は9日朝、2輪の大きな花を咲かせた。同館ではちょうど夏の花「ユリの彩り展」が開催中で、見学に訪れた人たちは日中に咲いた乳白色の妖精のような花、「月下美人」を愛でては「運がよかった」と大喜びだった。

 同館は今年で開館11年になる。月下美人を日中に咲かせて訪れるお客さんに見せたいと同館では数年前から花のつぼみの状態を見計らっては日中に黒い布をかぶせ、夜は逆に電球で明るくするという夜昼を逆の状態にしている。

 こうした調整で今年は5月6日に1回目、そして同31日に2回目の開花があった。今回は3回目の開花。3日前からつぼみに日中、黒い布を被せていた。予定では明日10日だったが、9日午前6時ごろから咲き出し、10時ごろから2輪の花は直径15センチほどの大きさで満開となった。

 この日は岩手県花巻市や秋田市からも団体客があった。ユリ展を楽しみ、温室に入ったお客さんたちは「オー。これが月下美人か。すごいねー」と驚いたり、花をバックに記念写真を撮っていた。同館の職員が「この花は長くても5時間ぐらいしか咲いてません」と説明すると「えー。そうなの・・・」と驚き、「運がよかったねー」と目を細めていた。

 まだ6つの芽が出ており、そちらの方は今月末か8月はじめのころと思えるが「3日ぐらい前でないと予測が着かない」と同館。月下美人は中南米の密林に自生するクジャクサボテンの一種。日本には明治時代に入ってきた。