藤城12号を発行
昔の稲作儀礼や仙北地方のたとえ言葉など(7月12日・金)
大曲市の「昔等を語り明日の藤木を創る会」(高橋萬之助会長)ではこのほど「藤城第12号」を発刊した。藤木地区の郷土史研究グループで、今回は「おらほうの稲作儀礼」をトップに歴史研究家で神岡町在住の伊藤忠温さんが同会で語った「仙北地方のたとえkとば」、そして高橋会長が「雨乞い」、そして会員の随想、研修視察のしおりなどを記している。 おらほうの稲作儀礼は機械化される以前の牛や馬を使っての昔の稲作儀礼をまとめたもの。すべてが神頼みだった時代で、田の神に豊作を祈願し、餅をつき、小正月には子供たちが鳥追い小屋という雪室を作り、集落を回って鳥追いをしてもらった餅やミカンを手に雪室の中で楽しんだ様子などが記録されている。また〃ユイッコ〃(結い講)と呼ばれた集落の人たちが共同で田植えした風習など人と人とのつながりを大事にした昔の農法が語られている。
伊藤さんは「仙北地方のたとえことば」と題して〃ネコに小判〃と同じように仙北地方には「馬さ銭ンこ」というたとえ言葉があったこと、子供が足を汚したままでいると「カラスがムコもらいに来る」と親が叱ったこと、人生経験豊富な人を「ウカのモチを数食べた」と言ったなど興味深いたとえ言葉を数々紹介している。
高橋会長は「世代交代、高度成長がもたらした農業の近代化は風情も情緒もない寂しさは隠せない。一番憂うのは子供たちの目に情感を刺激する場所をなくしたことと対話の機会を失ったことだ」と編集後記で述べている。