大曲市で開催
「子育ては女性専業でない」と講師(7月18日・木)
秋田県と夢ある子育て・家庭づくり県民会議主催の「子育て県南セミナー」が17日、大曲市のグランドパレス川端で開かれ、県南を中心に参加した若いお母さんたち約300人が子育てについて考えた。
急激に進行している少子化。この少子化や子育ては行政の支援だけでは解決できない問題だけに県民一人ひとりが意識を高め、企業も含めた社会全体で子育て家庭を支援できる環境を目指そうと開いた。
この日は恵泉女学園大学の大日向雅美教授が「家族・地域・皆で支える子育ち」と題して講演。大日向教授は「子育てと出会うとき」(NHKブックス)や「子育てがつらくなったとき読む本」(PHP)など多くの著書がある。また、厚生労働省の「社会保障審議会児童部会委員」「少子化社会を考える懇談会」のメンバーとして活躍している。
大日向さんは「子育ては手がかかり、辛いときも多いが、育て上げると懐かしさでいっぱいだ」と自身が体験した子育ての思い出を語りながら、夫の支援、企業も含めた社会の理解などを強調した。大日向教授は専業主婦となって子育て中の若いママの一番の辛さは24時間、子どもと向き合い、トイレにも風呂にもゆっくり入る時間が取れず、ご飯さえ温かいうちに食べれず、ホッとする暇がないことだと強調した。昔のお母さんたちはその点、地域の人たちみんながサポートしてくれたが、核家族となった今は子育ても孤独な時代だという。それだけに若いママさんたちは子育ての辛さを吐き出す場を失い、苦しんでいるとも。だから夫が「おれのおふくろは子育てをきちんとやったのになんでお前は出来ないのか」と子育てに悩む妻に「夫は仕事、妻は子育て」と望むのは「ナンセンスだ」と訴えた。
また仕事を持っているお母さんたちは「子どもが小さいときは母親が育児に専念しないと将来、子どもの心身をゆがめるのではないか」とするいわゆる〃3歳児神話〃を「夫も含めた祖父母や家族みんなで支えあう環境であれば問題はない」と否定した。そして「日本の企業は夫が子育てのため、育児休暇を取ると上司は『この男は将来を失ったな』と決めつけてしまう」と育児休暇への理解度が進んでない問題も取り上げ、企業の育児への理解を求め、「男性も育児は女性専業のものではないと考えるべきだ」と夫婦一体となっての育児を求めた。そして育児中のお母さんたちは「社会から取り残されていく」といった不安に陥りがちだけに「夫婦の会話」の大切さを強調していた。
続いて秋田市で朗読グループ「かぜ」の代表として活躍している谷京子さんが「絵本の選び方と読み聞かせ」と題してレクチャーした。谷さんは子どもに絵本を読み聞かせる時は登場人物そのものになった気持ちで読み上げる〃コツ〃を実際に絵本を読みながら、聞かせていた。