神宮寺バイパス着工へ

神岡町の国道13号

玉川橋から延長9.6キロのバイパスへ(7月27日・土)

 神岡町を通る国道13号「神宮寺バイパス」の起工式が27日午前11時から、間倉・神宮寺工区終点付近の同町神宮寺字切欠地内で挙行された。バイパスは大曲市花館の玉川橋右岸を起点に神岡町の東側を迂回し、同町北楢岡で西仙北町の「刈和野バイパス」へと結ばれる。総延長9.6キロで幅員は14.5メートル(暫定2車線)。10年後の完成を目指すが、07年の秋田国体までに間倉・神宮寺工区3.3キロの供用を目指したいとしている。バイパスは同町にとって待望久しかったものだけに多くの町民が見学に駆けつけ、起工式のセレモニーを見守った。

 神宮寺バイパスは交通量の増大に伴う慢性的な渋滞、冬期間は積雪による道路の狭小などで幹線道路としての機能が低下し、歩行者の安全もおびやかされているなどからその必要性が早くから求められていた。このため同町では今野正彬町長を先頭に大曲市と西仙北町とで「国道13号バイパス建設促進期成同盟会」を結成し、早期着工を求めていた。

 国道13号は1993年に大曲バイパス(延長7.2キロ)が完成、そして昨年は刈和野バイパス(延長5.4キロ)が完成、残ったのは神宮寺バイパスだけだった。国土交通省湯沢工事事務所によると同町内の国道13号の1日の交通量は1万5000台から2万3000台に上っている。

 しかし、神宮寺バイパスが計画にそ上したのは1983年で15年後の98年にやっと国の事業として採択されるという〃牛歩〃状態だった。そして2000年から用地取得のための地権者との交渉が始まり、この日の着工となった。

 起工式には国土交通省から佐藤信秋道路局長、東北地方整備局の浜口達男局長らも駆けつけた。そして村岡兼造、御法川英文両代議士ら来賓、地権者ら100人ほどが出席。北神小学校の「和太鼓クラブ」の演奏や大曲工業高校吹奏楽部OBを中心に結成し、同町で活躍しているマーチングバンドZipがオープニングアトラクションで演奏し、盛り上げた。

 村岡代議士は「早くから要望のあった神宮寺バイパスだったがようやく起工の運びとなった。国はお金がないからと道路をはじめとする公共事業の削減に踏み切り、地方への高速道路はもういらないと言っている。高速道路は採算性だけでいいのか」と高速道路事業の見直しに疑問を示し、「道路財源確保のためには私たち議員だけの力ではどうにもならない。住民皆さんの協力が欠かせない」と協力を求めると同時に暫定2車線での工事が行われる同バイパスについて「暫定2車線での総工費は200億円。4車線でやっても250億円。暫定ではなく、一緒に4車線でやったらいいのではないか。(国に)4車線でお願いしたい」との考えを示した。

 国土交通省湯沢工事事務所長の事業概要紹介のあと、平和中学校生徒会代表の高橋由衣さんが「神宮寺バイパスが出来ることで、交通手段はさらに便利になる。そしてこの町の豊かな自然と調和した道路が多くの市町村と結びつき、たくさんの人に利用してもらいたい」と期待の言葉を述べた。そして来賓や工事関係者による鍬(くわ)入れ、鋤(すき)入れを行って起工を祝った。