大曲仙北地区水防訓練大会
消防団員、堤防を守る作業の訓練に汗(6月7日・金)
ジャンジャンジャンと半鐘が打ち鳴らされ、県の河川パトロールカーがサイレンを鳴らして走る。勢ぞろいした消防団に緊張が高まる。大洪水に備え、堤防を守ろうと7日、大曲仙北地区の水防訓練大会が大曲市の雄物川河川敷であった。これから梅雨時に入るため、大雨に備え、消防団員の水防技術の向上と水防体制の強化を図ろうと実施したもので、大曲仙北14市町村から約450人の消防団、水防関係者が参加した。
主催者の県指定水防管理団体連合協議会大曲仙北支部長で、統監を務める今野彬神岡町長は「訓練は心身を鍛練し、技術を向上させ、いざと言うときの水防作業に対して冷静沈着に処置、対応できることを目的にしたものだ。関係者が一丸となった訓練で成果を挙げてもらいたい」と訓示した。
続いて大雨によって雄物川の水かさが上がり、大洪水が発生、大曲市角間川町から松山までの堤防に決壊の恐れが生じたなどと想定して▽木流し工▽シート張り工▽川倉工▽積み土のう工の4種類の訓練が実施された。
木流し工は長さ8メートルほどの杉の木を堤防の斜面から増水した河川に流し、水勢を制御するもの。シート張り工は堤防が決壊しないようのり面を保護する作業。川倉工は長さが違う3種類の丸太18本をやぐらのように組み立て、堤防斜面に築くものでこれも水勢の制御と堤防のり面の保護という役目を果たす。そして積み土のう工は堤防からあふれ出す水を制御する作業。
いずれも堤防を守るには欠かせない工法。それぞれの作業はリーダーを含め、11人編成の小隊で行う。訓練であって時間を競う作業ではないものの、お互いライバル意識を燃やし、「急げ。けがをするなよ」とリーダーは檄(げき)を飛ばす。この日は夏を思わせる暑さとなって、消防団員は汗だくとなって訓練にいそしんだ。