大川西根小を卒業した先輩たち
子どもたちの全校音楽、フォークダンスの歓迎に涙も(6月7日・金)
「母校の皆さん。素晴らしい感動をありがとう」。大曲市の大川西根小学校を1954年に卒業し、還暦の60歳を迎えた昭和17年会(町田忠征会長)の人たち34人が、7日昼前、母校を訪問、後輩の子どもたちと音楽の交流を楽しんだ。一行は後輩たちの全校音楽に耳を傾け、最後は子どもたちと輪になってフォークダンスを踊り、「素晴らしい子どもたち。感動と言う言葉を忘れてましたが、思い出させてくれました」(佐々木友子さん・西仙北町)と目を潤ます先輩が多かった。
17年会の人たちはこの日朝、生まれ育った地元の神社で還暦のお払いを済ませた後、母校を訪問。公立の小学校で唯一、パイプオルガンのある母校を視察し、遠い昔となった小学校時代に思いを馳せた。学校では築地明校長が出迎え、パイプオルガンのある教室でオルガン演奏を聴いた。そして体育館に移動すると全校音楽の準備を済ませた102人の子どもたちが「先輩の皆さん、ようこそお出でくださいました」と歓迎。「私たちはこのパイプオルガンのある学校で勉強し、遊んだり、歌ったり、演奏を楽しんでます」と呼びかけ、「今日は全校児童が心を合わせて演奏します」と元気に語りかけた。
子どもたちは「校歌」と「旧友」を全校音楽で演奏。続いて学年ごとにリコーダー演奏や歌を聴かせた。一生懸命の演奏と歌に先輩たちはニコニコしながら耳を傾け、一曲ごとに大きな拍手を送った。最後には全校児童と教職員が先輩たちを輪になって取り囲み、歌を聴かせ、リズミカルに踊った。子どもたちの明るさ、真剣さ、温かさに目頭を真っ赤にする人も。最後には102人の子どもたちが先輩たち一人ひとりの手を取って、全員でのフォークダンスとなった。
子どもたちの若さ、元気さを体に吸い込んだ先輩たちはみんな笑顔になって踊った。子どものような無心の笑顔だった。踊りが終わると「エー。もう終わったの!」と残念がる声も飛び出した。東京から参加したと言う判田猛さんは「素晴らしい演奏を聴かせてもらったうえにこんな心温まる接待を受け、なんと言ったらいいのか」と声を詰まらせ「もう一度、生まれることが出来たらこの大川西根に生まれ、西根小学校に入りたいくらいだ」とお礼を述べた。そして後輩の子どもたちへの感謝を込め、金一封を学校に寄付した。
心温まる思い出を胸に刻んだ一行はバスで内小友の県立農業科学館に移動し、科学館の見学を楽しみ、そこで昼食をとった後、岩手県鶯宿温泉で還暦の同級会を開いて解散すると言う。築地校長は「寺田典城知事もこの大曲西根出身。2年前には寺田知事も還暦の同級会でこの学校を訪問し、子どもたちの歓迎にとても喜んだものでした」と話した。