SII・マイクロテクノ社

150人の希望退職募集に167人応募

IT不況で秋田精密電子工業と合併、事業の効率化へ(6月18日・火)

 SIIマイクロテクノ社携帯電話の液晶モジュール製造などを手がけている大曲市の誘致企業「SII・マイクロテクノ株式会社」(同市大曲西根・資本金1億8000万円、矢野英昭社長)は今月3日に関連会社の「秋田精密電子工業」(同市高関上郷、資本金2億円、同社長)を吸収合併したが、IT不況による事業の効率化を図りたいと30歳以上の従業員を対象に希望退職を募った結果、今月末までに167人の社員が退職することになった。17日に開かれた大曲市の定例議会でも当局側が「今月末に大規模な雇用調整が予定されており、これまでにない離職者の数となる」とハローワーク大曲と連携して失業者への支援策を継続する意向を示した。

 同社はセイコーインスツルメンツ(本社・千葉市)の100%子会社。従業員はマイクロテクノが430人、秋田精密150人の合わせて580人だった。合併の方向が決まった3月末から双方の組合に150人規模の希望退職者の募集を説明し、組合側も基本的に了承、5月下旬に退職者を募集していた。

 ハローワーク大曲によると退職者は30歳から44歳が119人(男性49人、女性70人)、45歳から54歳が36人(男性19人、女性17人)、55歳以上12人(男性11人、女性1人)の167人。ハローワーク大曲では来月4日に雇用保険離職票を受理し、同11日に雇用保険の説明会を開き、今後、随時、退職者を対象とした就職相談を開きたいとしている。一方、マイクロテクノ社でもグループ外への人材派遣の紹介に力を入れたいと市に意向を伝えている。

 マイクロテクノ社は1985年、セイコー電子工業の時計生産の規模拡大に伴い、同市に秋田プレシジョンとして工場を設立。時計部品を主に製造してきたが、99年にウォッチ製造事業を移管し、主力製品を携帯電話の液晶モジュールに切り換えた。一方の秋田精密電子工業は81年の創業で、液晶パネルの製造が中心だった。しかし、昨年来のIT不況と携帯電話部品の競争が激化し、受注の変動やコスト減で合併によって事業の効率化を図るしかないと、雇用調整にも踏み切った。