秋田清酒株式会社

創立30周年に

出羽鶴、刈穂のブランドで世界の味へ(6月26日・水)

 秋田清酒の30周年式典仙北町の「秋田清酒株式会(伊藤辰郎社長)」は創立30周年を迎え、23日、大曲市の「フォーシーズン」で記念祝賀会を開いた。同社は1972年7月に南外村の出羽鶴酒造(株)と神岡町の刈穂酒造(株)、六郷町の合名会社・京野酒造店(廃業)の3社の出資による共同瓶詰・販売会社として設立された。

 75年には合理化の模範企業として中小企業庁長官表彰を受け、87年には中国とアメリカへ酒を輸出し、日本酒の海外進出の足掛かりを付けた。88年には新瓶詰工場を建設し、ビン詰ラインが完成。さらに今回の30周年を機に品質向上と衛生安全管理の徹底を図るため、新調合室(調合・ろ過施設)と低温貯蔵庫を完成させた。

 一方、出羽鶴、刈穂とも新酒ランク付けの最高峰といわれる全国新酒鑑評会では出羽鶴が8回、刈穂が6回の金賞を受けるなど酒造業界としての栄誉に輝いている。さらに2000年には「やまとしずく」純米大吟醸がモンド・セレクションのゴールドメダルを受賞し、山廃純米仕込みがシルバーメダルに輝き、日本酒が世界の味として評価された。また01年には出羽鶴酒造製造の古代米(朝紫)仕込みの純米酒「払田の柵」がみごと農林水産大臣賞に輝いた。主要販売地域は県内はもとより北海道から東北各県、首都圏、さらに京都、大阪、福岡までとなっている。海外もアメリカ、中国(香港・上海)、イギリス、ドイツ、フランス、シンガポールと広がっている。

 祝賀会には100人ほどが参列。伊藤社長は「酒造業界の変化は目まぐるしく、価格競争の激化とデフレ不況で厳しい状況にあるが、体質転換を図り、付加価値商品の割合を高める努力を重ね経営基盤を強化してきた。しかし、ビール発泡酒、焼酎などとの競合はますます激化しており、今後も新商品の開発と品質の向上を目指し、困難を克服する努力を続けたい」と決意を述べた。

 続いて来賓の一星邦彦県酒造組合仙北支部長、高橋邦男県酒類協同組合常務理事、伊藤稔仙北町長が祝辞を述べたが、伊藤町長はその中で「伊藤社長の卓越した手腕と人柄、そして関係者の努力によって業績を伸ばし、今日を迎えたが、その隆盛はわが町の経済発展にも大きく貢献している。町民を代表して感謝を申し上げたい」と祝辞。森川幸雄秋田清酒会長の音頭で乾杯、創立30周年を祝った。