大曲市議会

市町村合併促進を決議

市長、議長が郡内町村に合併の呼びかけへ(5月7日・火)

 市町村合併促進決議案を可決した大曲市の臨時議会大曲市議会は7日開会した臨時市議会で「市町村合併の促進に関する決議」を共産党議員を除く全議員の賛同で可決した。決議案の提案理由で議会側は「地方分権、少子高齢化の進展、国、地方を通じた厳しい財政状況の中で、地方自治体が今後とも一定の行政サービスを維持し、新たな行政需要に対応、地域社会の発展を図っていくためには市町村合併によって行政能力を向上させ、財政基盤を強化することが不可欠だ」とし、高橋司市長に「関係町村と合併に向けた具体的な協議を進めるよう強く要望する」と求めた。これを受けて大曲市では各町村長と町村議会議長あてに高橋市長、大坂義徳議長連名での「市町村合併の推進に関する検討について」と題した依頼文を携えて来週以降、市長と議長が各町村を訪問、6月下旬をめどに市町村合併に向けた具体的な協議を行う「任意協議会」の設立に向けて呼びかけることになった。また同市では今月27日から6月7日までの日程で各地区公民館、児童館を会場に「市町村合併住民説明会」を開くことになった。市町村合併に向けて大曲市の動きが加速し出した。一方、県も9日から21日までの日程で、寺田典城知事が仙北郡内各町村を回って「市町村合併トーク」を開き、合併の必要性について、町村長及び議員と意見交換を行う。大曲市では6月10に開く。

 臨時市議会は午前10時半に開会。高橋市長が招集のあいさつを行い、会期を1日限りとし、市民体育館大規模改修工事の請負契約締結への議決を求める案件など6議案を上程した後、佐藤文子議員(共産党)を除く23議員全員の連名で「市町村合併決議案」が議会に提出された。加藤勲議員(新成会)が提案理由を読み上げ、佐藤議員が反対討論を行った。佐藤議員は「市町村合併は国から地方への財政的な支出を大幅に削減するという自治体のリストラにあり、行財政を集中させることで効率的な運営は可能でも、行政機構が肥大化し、暮らしと直結するきめ細かな施策は手薄になる」と訴えた。しかし、起立採決の結果、賛成多数で可決した。

 高橋市長は可決後の記者会見で「合併については他の町村も動いており、大曲市もその仲間に加えてもらえないかとのニュアンスだ。大曲市がリーダーを取って強行に合併するというのではない」と合併に向けて市が町村を引っ張る形ではないことを強調した。その一方で「議会の議決で、大曲市の態度が鮮明になった。どこの町村と合併するとか、具体的なものはまだ何もない。ただ合併特例法の平成17年3月までは時間が足りない」と動きを加速せざるを得ない微妙な立場もにじませた。そして「協議会設立に賛成する町村が
一つでも二つでもあれば話し合いたいし、一斉にやるとは考えてない」とも語った。

 市では今後の日程として6月末までに合併に向けた任意の協議会への参加を各町村に呼びかけ、回答のあった町村の首長と議長とで7月から8月にかけて協議会設立の準備会を開き、中身を検討、9月中旬に任意の協議会を設立し、来年4月には「法定合併協議会」の設立を目指したいとしている。

 議会では市民体育館の大規模改修工事について丸茂・興栄・佐々木工務店建設工事共同企業体(代表・三浦尚株式会社丸茂組社長)が2億7772万5000円で落札、同企業体との請負契約の締結の議決に同意した。改修工事部分は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り二階建てで、延べ床面積は約2790平方メートル。増築工事部分は鉄骨造り二階建てで、延べ床面積約767平方メートル。移転工事部分は木造平屋建て、延べ床面積約44平方メートル。工期は11月29日まで。また、市議会の議決を受けて、市町村合併調査特別委員会の設置に伴う議会の調査費として100万円の補正予算を可決した。

 合併決議を受けて記者会見する高橋市長市町村合併の促進に関する決議では「昭和の大合併により現在の市町村の枠組みとなってから50年近くが経過し、この間、道路網の整備、交通手段の発達で、住民の生活圏は市町村の境界を超えて飛躍的に拡大し、広域的なまちづくりが必要だ。一方、少子高齢社会となり行政需要が多様化、高度化する中にあって、地方分権一括法が施行され、地方自治体は自己決定、自己責任の原則の下、真に地方自治を担いうる行政能力を持った自治体への変革を求められている。こうした情勢を踏まえ、市町村を取り巻く厳しい財政状況を鑑みみれば、市町村合併は避けて通れない課題である。大曲市長は平成14年度施政方針演説の中で、市町村合併の推進を明確にしており、合併特例法の期限である平成17年3月まで、残すところ3年を切ったことから、関係市町村と合併に向けた具体的な協議を進めるよう強く要望する」としている。

 今月末から行われる市町村合併に向けた大曲市の住民説明会は次の日程で行う。説明会には市長、助役、収入役、教育長、それに各部長らが参加して住民説明を行う。説明会はいずれも午後7時から開始。

 ▽27日・中通児童館▽29日・藤木公民館▽30日・角間川公民館▽6月3日・内小友公民館▽4日・大川西根公民館▽5日・四ツ屋公民館▽6日・花館公民館▽7日・中央児童館。