大曲市で市政施行記念功績者表彰

日本学士院会員・荒井氏を特別功績者に

生涯学習、福祉、シルバー人材、文化財、社会体育で5氏を表彰(5月9日・木)

 大曲市制施行記念の功績者表彰が9日、同市民会館で挙行された。表彰を受けたのは同市出身で原始キリスト教史、新約聖書学の国際的第一人者として昨年12月、秋田県史上4人目の「日本学士院会員」に推挙された恵泉女子学園大学学長の荒井献氏(72)=神奈川県川崎市=が特別功績者として表彰されたほか、「生涯学習指導功績」で伊藤良氏(79)=福見町=、「地域福祉振興功績」で三浦倉之助氏(76)=花館字間倉=、「シルバー人材センター振興功労」で齋藤充雄氏(76)=四ツ屋字下袋=、「文化財保護功績」で冨樫公一郎氏(75)=大曲字高畑=、「社会体育振興功労」で藤田紀一氏(72)=中通町=の6氏。

 表彰式は午前11時から挙行されたが、辻久男、栗林次美両県議、大坂義徳市議会議長をはじめとする市議団、市職員、それに受賞者の家族や親類、友人ら300人が祝いに駆けつけた。高橋司市長は「市政施行以来、今日まで48年間にわたる長い間、諸先輩が築いた市政発展の歴史を継承しながら、市民各位が力を合わせ町の豊かさを目指し、まちづくりに取り組んできている。昭和44年に表彰規則を設け、市政施行記念をお祝いし、長年、先達として地域発展に貢献された方々の表彰を行ってきている」と述べ、「各位のこれまでの多大な功績に対し、列席のみなさまと共に衷心より敬意と感謝の意を表する」と顕彰した。

 また「地方分権一括法の実効性を高めるためにも、市町村合併による地方自治基盤の確立が要請されている」と市町村合併にも触れ「行財政能力を備えた市町村による内政が確立することで、できるだけ国に依存しない自立した個性豊かな地域社会を作り上げることが可能となる」とし、「生活圏域に合わせた周辺町村との合併を実現するようその取り組みに入っている」と報告した。

 続いて功績者6氏の功績内容が紹介され、高橋市長が一人ひとりに表彰状と記念品を贈った。そして辻、栗林両県議、大坂議長が祝辞、受賞者一人ひとりが謝辞を述べた。

 左から伊藤、三浦、齋藤、冨樫、藤田、荒井の各氏高校教諭を退職後、万葉集や源氏物語をはじめとする古典文学のサークル活動の指導者として活躍し、「生涯学習指導功績」で表彰された伊藤氏は「世界の荒井先生と一緒に同席し、このような表彰を受けて何よりの幸せ。この表彰は生涯学習会員みんなで頂いたようなもの。表彰状を小さく切り取って皆さんにも渡したいくらい」と機知に富んだ言葉で会場を沸かせた。

 地域住民と連携し、福祉ネットワーク活動やボランティアの育成に努め「地域福祉振興功績」で表彰された三浦氏は「ネットワークに協力してくれた地域の人びと全員の賞と受け止め、今後も同士と共に福祉活動に邁進したい」と喜びを語った。

 大曲中学校長を退職後、シルバー人材センター創立時から理事長として組織の基盤作りに貢献し「シルバー人材センター振興功績」で表彰された齋藤氏は「かつての仕事と畑違いのため、試行錯誤の繰り返しだったが、やりがいがあった。これからも地域の皆さんに信頼される仕事を展開したい」と謝辞を述べた。

 横手高校長を退職後、文化財保護審議会委員として、文化財の保護・保存に努めている冨樫氏は「文化財は先人が残した貴重な遺産。先人あっての郷土であり、そういう方々が残したものを大切に守っていきたい。大きな賞をいただき過ぎた」と喜んだ。

 剣道選手として活躍し、大曲市体育協会長に就任してからは体育文化の発展に力を尽くしている藤田氏は昭和36年(1961)の秋田国体開会の前年、熊本国体の視察に行った時の思い出や野球、陸上競技などで活躍した選手の思い出を語りながら「受賞に心から感謝を申し上げたい」とお礼を述べた。

 日本学士院会員に推挙されて「特別功績者」として表彰された荒井氏は1973年に「日本学士院賞」を受賞し、その功績で同市の功績者として表彰されている。「昨年12月に日本学士院の新しいメンバーになった直後から高橋市長、小学校の同級生ら多くの方々からお祝いの電話をいただいた。大曲市民に感謝している。なおかつ再度の特別表彰。感謝を申し上げたい。これからも後進の指導と研鑽に努め、大曲市のためにも力を尽くしたい」とお礼を述べた。