秋田清酒会が太田町で撮影会
おばこ姿の田植えにカメラマンもウットリ(5月24日・金)
太田町三本扇の田んぼで24日、おばこ姿の「田植え撮影会」があった。昔懐かしいかすりの作業着にもんぺ、すげ笠の女性5人が田んぼに入って田植えするとあって多くのカメラマンが駆けつけ、盛んにシャッターを押していた。
主催したのは清酒「おばこの郷(さと)」をプライベートブランドとしている酒の小売店グループ「秋田清酒会」(森川幸雄会長・会員85店)。「おばこの郷」は仙北町の秋田清酒株式会社(伊藤辰郎社長)が、「会員店だけで販売する酒を持ちたい」との要望を受けて、南外村の出羽鶴酒造を酒蔵に5年前から醸造している限定酒。今年で発売5年目になることから、酒造りの原点に立ち返って、酒米の種まきから田植えも会員の手でやってみようとなったもの。「撮影会はそのムードを盛り上げたいと企画した」と森川会長。
田んぼも会員の藤本欣平さんのを借りたもので、モデルとなった秋田おばこも会員の主婦や娘さん。午前9時から田植えが始まったが、その様子をカメラに収めようと30人ほどのカメラマンが駆けつけた。望遠レンズを取り付けたカメラマンたちはあぜ道から「こっちを向いて」と盛んに声を掛けながらシャッターを押していた。
5人の秋田おばこが一列に並んで手植えする姿が、田んぼの水面に鏡のように映る光景はまさに情緒たっぷり。カメラマンたちは「天気もいいし、最高の絵になる」と喜んだ。一方、田んぼに入った「秋田おばこ」の中には「手植えなんて30年振りだ」と腰を伸ばす人も。休憩時のお茶の時間にはぐるりとカメラマンがおばこたちを囲んでいた。
今回、植えたのは「秋の精」。「おばこの郷」の酒米として最初は「あきたこまち」に始まり、次は「トヨニシキ」へと品種を変えた。酒造りの好適米としては「美山錦」が知られているが、その美山錦を上回る好適米を作りたいと県が力を入れて品種改良して生まれたのが「秋の精」。そのコメを来年販売する「おばこの郷」に使ってみようとなった。
撮影会の会場には秋田清酒の伊藤社長や会員たちも来て、田植えの様子を見守り、休憩時間にはお茶のサービスもあった。「おばこの郷は大量に売る酒ではなく、限定酒だから魅力がある。奥羽山脈の麓のこの恵まれた田んぼで作るコメだ。吟醸としてどういう酒が出来るか。こうご期待です」と会員は田植えの様子を見ながら目を細めていた。
田植え風景の写真作品はカラープリント四切り、W四切りとし、6月末まで仙北町戸地谷字天ケ沢83−1、秋田清酒株式会社(担当・佐藤)へ。最優秀賞は1点で、賞金3万円と副賞に清酒。優秀賞は2点で、賞金1万円と清酒。入選は5点で賞金5000円と清酒。佳作は10点までで商品あり。作品展も企画している。