スワ!強盗だ!

大曲市花館郵便局

強盗模擬訓練、ピストルを持った男が侵入(11月8日・金)

 犯人に成り済まし男が女性を人質に金を出せと脅す黒い帽子に黒メガネ、そしてマスクをした男が郵便局にスーと入ってきてピストルを手に威嚇射撃、女性客を人質に「動くな!。手を挙げろ。金を出せ」。7日夕、大曲市の花館郵便局(最上谷剛豊局長)で「強盗模擬訓練」が行われた。

 年末になると全国的に金融機関を狙った凶悪事件が発生する例が多いだけに、万が一の事件に備え、人命第一にした犯人との交渉などの心構えを持っておこうと大曲郵便局と秋田東部連絡会が大曲警察署の協力を得て訓練を行った。強盗に成り済ました警察官はドスの効いた荒っぽい声を張り上げ、客を装って入ってきた女性をはがい締めにし「金を出せ!」とピストルを窓口の局員に向けた。

 昨年8月には太田町の簡易郵便局で強盗事件が発生し、約60万円の被害が出るなど今は地方と言っても油断にならない。訓練には大曲郵便局や市内特定局、簡易郵便局員らも来て強盗とのやり取りを緊張しながら見守った。

 窓口にいた男性と女性局員二人は両手を挙げたまま犯人と対峙し、奥にいた最上谷局長が金を手に犯人が差し出した黒い袋に入れる。男は「もっとあるはずだ。出せ」と要求。その要求に応えると犯人は人質を抱えたまま後ろに下がり、脱兎の勢いで逃げた。最上谷局長と男性局員がすぐに犯人を追って逃げ去った車のナンバーを確認すると同時にカラーボールを投げつけた。

 終わった後、見学していた局員らは郵便局強盗対策マニュアルを手に犯人の人相や着衣の特徴、逃走車両の色やナンバーを覚えているかなどをメモ。警察官に渡し、講評を受けた。大曲署の生活安全課長は「お客さんの人命を第一に取った行動や犯人を追いかけ、車のナンバーを記憶にとどめ、服装なども細かく観察している。今日の体験を大事にして万が一に備えてもらいたい」と評価していた。今野公孝四ツ屋郵便局長は「強盗に入られないよう目配り、気配りするのが大事だが、万が一の場合は人命を第一に犯人逮捕につながるような行動をしてほしい」と総括した。