角館町の写真家・千葉さん
映像の詩人、長年のライフワークをまとめる(10月2日・水)
角館町在住の写真家・千葉克介さん(56)=日本写真家協会会員=の写真集「奥入瀬 十和田 八甲田」がこのほど出版された。これまでの「十和田 奥入瀬 八甲田」「八甲田」など旅行読売出版社シリーズの約9割を差し替えて上梓した。
千葉さんは1970年から東北を中心とした伝統芸などの撮影を始め、74年から風景写真を中心とした写真活動に入った。主に十和田八幡平をライフワークに東北の各地を歩き、自然をテーマに写真撮影。これまで「みちのく 四季彩」(ぎょうせい刊)、「千年ブナの記憶」(七賢出版刊)などを出版し、写真展も数多く開いている。6月には地元の観光施設「西宮家」で野外写真展「北の彩り」を開いて評判を呼んだ。
奥入瀬・十和田・八甲田は千葉さんにとって、20年以上も接してきた自分の庭のようなもの。その膨大な作品の中から今回は66点を選んだ。
表紙を飾った「木もれ日の阿修羅の流れ」の見事さ、裏カバーの「夕映えの御倉半島」の美しさは感動を呼ぶ。ページを開いても「新緑の梢と紅山桜(十和田湖)」、「水辺のコブシ(同)」「小雨にけむるブナの森(八甲田)」「暁光(八甲田・田代平)」「錦秋(御倉半島)」「照葉(十和田湖)」「樹氷群(八甲田)」など目を見張るばかりだ。
千葉さんは自然を語る映像の詩人とも言える。山を歩き、野を歩き、花と語り、木と親しみ、そして凍てつく季節になれば雪に埋もれながらシャッターを切る。そうした姿が写真集から浮かび上がってくる。今回は最高級の美術印刷技術を使っての印刷という。
17センチ×18センチの変形判。旅行読売出版社刊。問い合わせは同町上菅沢457の1、黎明舎へ(0187─55─4645)。税込みで1000円。郵送は梱包料込みで1200円。