おばこ姿で稲刈り

秋田清酒会

純米酒「おばこの郷」の仕込み米(10月3日・木)

 おばこ姿の稲刈り太田町の田んぼで3日、おばこ姿の女性たちによる稲刈りがあった。かすりの作業着に手ぬぐいでほおかぶりした姉(あね)さんたち4人の稲刈りに10数人のカメラマンも駆けつけ、〃傑作〃を撮ろうと盛んにシャッターを切っていた。

 純米酒「おばこの郷(さと)」をプライベートブランドとしている酒の小売店グループ「秋田清酒会」(森川幸雄会長・会員85店)が春の田植えに続いて、稲刈りも自分たちの手でやろうと会員のおかみさんたちが「おばこ」となった登場した。純米酒「おばこの郷」は仙北町の秋田清酒株式会社(伊藤辰郎社長)が、「会員店だけで販売する酒を持ちたい」との要望を受けて、南外村の出羽鶴酒造を酒蔵に5年前から醸造している限定酒。今年で発売5年目になることから酒造りの原点に返って、酒米の種まきから田植え、そして稲刈りも自分たちの手でやってみようとなったもの。

 稲刈りも機械化されて、もう鎌を手に刈り取ることもなくなった姉さんたちは「腰が痛い」とちょっぴり弱音も吐いたが、多くのカメラマンたちが「ハイ。こっちを向いて」と注文を付けると「モデルになったようだ」と笑顔を見せた。

 田んぼは同会の会員で酒の販売もしている太田町三本扇字沼川の藤本欣平さん(56)宅の18アールを借りて、5月に酒米「秋の精」を植えた。藤本さんは「初めて手がけた品種だったので倒伏しないよう肥料に注意した。倒れてしまうと米の質も落ちるが、昨日の台風にも持ちこたえ倒れなかった。いい米ができた」と自慢した。

 稲刈りは一時間ほどで終わったが、カメラマンたちはモデルとなったおばこや秋田清酒の社員らと交流しながら「いい酒ができるのを楽しみにしてます」と写真を撮れたのを喜んでいた。収穫した米は出羽鶴酒造に運ばれ、来年1月の寒入りを待って酒の仕込みに入り、4月には新酒として発売される。