県立六郷高校、修学旅行のお礼に
水がおいしいと生徒たち、六高生と調理実習を楽しむ(10月4日・金)
県立六郷高校(赤平洋一校長・生徒数460人)の招待を受けて中国・北京市から「北京市第80中学」の生徒4人と教師、それに通訳の6人が同校のセミナーハウスに滞在しながら生徒たちと交流を深めている。招待を受けたのは女性の王均青先生と陳斯邁さんら女子生徒2人と男子生徒2人。2日朝に北京空港を発って、成田から秋田新幹線で午後9時32分に大曲駅に着いた。そして同校セミナーハウスに宿泊、3日朝は全校生徒の歓迎集会に顔を出した後、秋田市に向かって県教育庁を表敬訪問、秋田市内を見学し、夕方には生徒たちのウエルカムパーティを受けた。
六郷高校では5年前から中国へ修学旅行を実施、その際に北京市第80中学を訪問、生徒たちと交流している。その後、修学旅行を体験した生徒たちから「私たちが訪問するだけでなく、80中学の皆さんに私たちの学校に来てもらうようにしたい」との声があり、県教委の高校生自主企画支援事業と国際交流推進事業の補助を受け、2年前に招待が実現した。昨年も招待を企画したが、学校側の事情で実現しなかった。一方で六郷高校でもアメリカで昨年9月11日に起きた同時多発中枢テロ事件で保護者も海外への修学旅行を心配したため、急遽、京都・奈良へと切り換えた。代わって同校から生徒4人と教師2人が80中学を訪問した。
滞在3日目の4日は朝に六郷町役場を表敬訪問し、終わってからは英会話の授業や調理実習など六高生と過ごしている。午後からは修学旅行対話集会などを開き、町内の清水と寺院を見学、夕方には生徒会主催の夕食会を楽しむ。そして5日朝に帰国の途に就く。
北京第80中学は中高一貫校で、今回訪問している4人の生徒は日本の高校3年生にあたる。同校は北京でも最も進学率の高い学校。同行した通訳によると4人の生徒たちは大曲駅に降りた時から「空気がおいしい」と喜び、町を歩いても「とてもきれいだし、水のおいしい町と聞いていたが、本当に水がおいしい」と感動していると言う。北京は今、オリンピックに向けてどこも工事中で「汚い」とも。
料理実習は六高生2年生と一緒だったが、このクラスには父が中国人でそのお父さんの仕事の関係で小学校から同町に住んで暮らしている中国籍の女子生徒もいる。中国語も堪能で、昨年は北京80中学訪問団の一員にもなった。その生徒が中国の生徒たちの通訳代わりとなって一緒に料理を指導していた。
赤平校長は「中国の生徒たちを見ていると学ぶという前向きの姿勢がとても強い。うちの生徒たちはそうした点を見習ってほしいし、逆に中国の子どもたちも六高生と交流して学ぶものもあると思う」と生徒たちの交流を温かく見守る。一方、同行してきた80中学の王先生は「先生と生徒たちがとてもフレンドリーで温かい交流がある。中国の学校は生徒と先生の垣根がある。その点、大いに得たものがある」と六高の先生たちに伝えたと言う。