「人面ガニ?!」
大曲市の主婦、男鹿半島で見つける(10月17日・木)
「男もいろいろ、女だっていろいろ」。確かこんな歌があったが、カニの世界も「いろいろ」のようで─。大曲市須和町1丁目6の26、主婦・又井静子さん(49)宅にちょっと変わったカニが飼われている。甲羅が白くて、黒っぽい模様が入っていて、その模様がまるで人の顔のようにも見える。会社役員の夫・忠美さん(51)と13日に男鹿半島にレジャーに行って見つけた。静子さんいわく「人面ガニ」だ。17日朝、そのカニの鑑定に訪れた県水産振興センター主任専門研究員の鷲尾達さんはイワガニ科の中のイソガニの仲間でオスと判断したが、「甲羅が真っ白なカニを見たのは初めて」と珍しがる。
静子さんは男鹿半島の椿漁港でこのカニを見つけた。忠美さんが仲間とスキューバーダイビングを楽しんでいる間、静子さんは海の浅瀬に入って遊んでいて、手で寄せた岩の下からチョロチョロと逃げ出した2匹のカニを見つけた。その内の1匹がこのカニ。甲羅が真っ白で、黒っぽい模様が入っていて、その模様はまるで人の顔。「かわいいというか、珍しい」と思ってコップの中に海水を入れてカニを自宅へ。
しかし、どうにも気になってインターネットを通じてあちこち調べたが、良く分からない。本紙にも静子さんから写真添付のメールが送られてきたが、秋田放送のホームページにも書き込んで問い合わせた。こうして17日朝、秋田放送ではカニの世界に詳しいという鷲尾さんを連れ立って静子さん宅へ取材に。
カニは甲羅の幅が2センチで、上下のサイズは1・5センチ。ちょうど大人の親指のツメくらいの大きさ。コップの中ではかわいそうと水道水を海水に変える海水魚用の塩を買い求め、今は半球形の容器に小さな岩を入れて飼っている。カニは岩の下に隠れると安心するようでせっせと岩の下へ逃げる。
鑑定した鷲尾さんは「イソガニの一種だが、変わり者であることに違いはない。まあイソガニは普通のカニだが、たまにこういうおかしなものが出ても不思議ではない。でも見たのは初めて。突然変異と考えてもいい」と話す。静子さんは飼い続けるのは不安と心配そうな顔をしたが「そんなに大きくなるようなものではないし、金魚のエサをちょっぴりやるだけでいいですよ」と鷲尾さんのアドバイスにホッとしていた。