全国行脚しながら募金活動の医師経歴は「ウソ」だった(9月28日・土)
地雷でけがをしたアジアの子どもたちを治療し、その子どもたちのための教育施設を建設したいと自身の重い病気も顧みず、自転車で全国行脚している篠原利和さん(54)の経歴である「医師」がウソだったことが28日、明らかになった。朝日新聞が同日付けの朝刊37面で全国報道しているほか、本紙も篠原さんを支援している「沖縄国際こども村webサポートチーム」のホームページを通じて経歴がウソであることを確認した。篠原さんを支援するホームページでは篠原さんの経歴の矛盾を認め「オフィシャルサイトを作成するのは困難であるとの判断から、いったん凍結し、後に発足予定の事務局へ引き継ぐことになりました」との姿勢を示している。同時にホームページには篠原さん自らの声明文が掲載されている。
声明文で篠原さんは「ベトナム、アフガニスタンなどでボランティアの医療チームと一緒に働いてきました」と述べながらも、「医学学校には在籍しなかった」ことや「いかなる医師資格ももってないこと」を明らかにしている。そして取材を受けた際に「新聞報道で『医師』 として報道された内容については訂正することもなく、そのまま放置してしまった」と釈明している。
また募金に関しては「募金されたみなさまにご心配をかけていますが、旅が終わりましたら、大至急、帰郷報告、今後の計画、会計報告を、募金のお礼状に添えて郵送いたします。すでに経歴等の曖昧さについて疑念を持たれた方、計画の実現性を危ぶまれる方で、募金の返金を求められる方には、ご返金する意思でございます」とも述べている。
本紙では県平和労組大曲支部からの要請を受け、8月30日には篠原さんが9月3日に大曲市入りし、仙北教育会館で講演するとの予告記事を掲載、さらに9月4日にはその講演内容を報道しました。講演を聴きながら不審に思った点も多々あり、その翌日には労組関係者宅を訪問し、「失礼だが、あの篠原さんは本当に医者なんだろうか」と確認を取ったこともありましたが、それ以上、疑うのも失礼と思って講演内容を掲載し、読者に募金活動を呼びかける記事を掲載してしまいました。お詫び申し上げます。平和労組大曲支部からも本紙に「多大な迷惑をかけてしまった」とのお詫びの電話がありました。
篠原さんの声明文が掲載されたホームページは下記へどうぞ。