介護保険、広域へ一本化

4ブロックの運営を統一

サービス格差の解消へ=事務所を大曲市の広域交流センターへ(4月2日・水)

 広域交流センター内に設けられた事務所大曲市仙北郡の介護保険の運営はこれまで大曲市と仙北東部、西部、北部の4ブロックでそれぞれ行ってきたが、保険財政基盤の安定とサービス地域格差の解消、認定審査の統一を図り、事務の効率化を高めようと4つの事務所を統合した「大曲仙北広域市町村圏組合介護保険事務所」が誕生した。事務所は同市日の出町の広域交流センター内に設けられ1日、その開所が行われた。

 介護保険はこれまで大曲市のほかに東部は六郷町、仙北町、太田町、千畑町、仙南村の5町村。西部は神岡町、西仙北町、協和町、南外村の4町村。北部は角館町、中仙町、田沢湖町、西木村の4町村の事務所で運営してきた。このため保険料もブロックによって違いがあり、一カ月の基準額で400円の格差があった。同時に介護度認定審査でも見方にバラツキがあった。さらにブロックが変わる度に老人施設への入所手続きも違うなど、事務手続きにもはん雑さがあった。

 介護保険は2000年4月からスタートしたが、広域市町村圏組合では広域圏内の住民が同じサービスを受けるには4つのブロックを統合した方がメリットがあると、03年4月の第2期介護保険事業計画がスタートするのに合わせて統合準備を進めていた。

 事務所は15人の職員体制とし、うち7人は市町村から派遣された職員、8人は広域の職員として採用した。ほかに嘱託と臨時8人のスタッフをそろえた。市町村から派遣された職員が異動する度に業務に支障を来すため、広域が独自の職員を採用した。

 一本化で4ブロックごとに違っていた保険料基準額(月額)は2860円に統一され、圏内の住民は「同じ負担で同じサービス」が受けられるというメリットが生じる。また一本化で人口規模が大きくなり、財政も安定し、保険料の急激な上昇も防げると同事務所は話す。さらにサービスを受けるための申請などの受け付けが、住所地に関係なく広域内のどこの介護保険担当窓口で受けられる。

 1日の開所式には広域組合管理者の高橋司大曲市長と副管理者の今野正彬神岡町長が出席。テープカットで開所を祝った。高橋市長は「介護保険が高齢者の方々の介護を真に支える制度として定着し、広域的な保険制度の運営が組合を構成する市町村の住民にとって有益なものとなために一層の努力を惜しまない」と述べた。