大曲市選挙区は無風
仙北郡選挙区は定数5を巡って7人が立候補(4月4日・金)
統一地方選の第一弾となる県会議員選挙が4日告示された。県選管仙北分室が置かれた大曲市の総合庁舎で午前8時半から立候補の受け付けが行われた結果、大曲市選挙区(定数2)では前市議で新人の渡部英治氏(53)=田町・無所属=、自民党公認で5期目を目指す辻久男氏(64)=福住町=が届け出た。二人以外に立候補の動きはなく、午後5時の締め切りと同時に無投票当選となる公算が大きい。
仙北郡選挙区(定数5)では届出順に大野忠右エ門氏(65)=自民現・中仙町=、樽川隆氏(61)=無所属現・千畑町=、佐々木長秀氏(54)=社民党元・西仙北町=、門脇光浩氏(42)=無所属新・西木村=、木元正一郎氏(62)=無所属新・中仙町=、安杖正義氏(58)=自民現・角館町=、原盛一氏(56)=自民現・仙北町=の7人が立候補し、激戦の幕が切って下ろされた。投・開票は13日に行われる。
大曲市上大町の事務所から隣の諏訪神社に移動した渡部候補は午前8時半から神事に臨んで必勝を祈願。約200人の支持者が参集した。前秋田県農協五連会長の小松正一氏と県議の栗林次美氏がマイクを握って激励した。県議を今期限りで引退し、今秋の市長選に臨む栗林氏は「市民は渡部さんが県議となって、何をやってくれるか、そういう期待を持っている」と簡単に締めくくった。濃いグレーのスーツで身を固めた渡部候補は「市議会議員4期16年間、私は少子高齢化の問題解決を基本姿勢に〃子供たちには夢を、お年寄りには安心、若者には魅力あるまちづくり〃をモットーに住民の立場に立って活動してきた」と基本姿勢を述べた。そして「この初心を忘れず県民一人ひとりが夢と希望の持てる元気の出る秋田の実現を目指したい」と強調した。
選挙カーに乗り込んで市街地を走ってあいさつしながら大曲市役所前でも街頭演説に立った。「寺田県政は負の遺産を解決し、秋田県発展のために前向きに取り組んでいる。その政治姿勢に共感し、無所属、県民党の立場に立って寺田県政を支える活動をしたい」と強調。その上で雇用対策、男女共同参画社会の実現、農業の再建などを訴えた。
県議選初挑戦で無投票当選となる可能性の高い事に関しては「全く複雑な気持ちです」と笑顔は見せなかった。そして「有権者の判断を仰ぎ、その結果を見ないと素直に喜べないのが正直な気持ち。しかし、それも善意に解釈してこれも一つの審判だと思って、自分の公約を果たしたい」と決意を語った。
大曲市中通町のビルを借りて選挙事務所とした辻候補は午前8時から神事をやって必勝を祈願した後、歩いて社会保険健康センター「ペアーレ大曲」前に移動した。支持する保守系市議団や市民ら約200人が集まった。大坂義徳議長の応援演説を受けて、8時45分に第一声。濃紺のダブルのスーツを着込んだ辻候補は「この16年間、皆さま方の励まし、声援を受けて夢のように本日までやって来れたという感慨でいっぱい。自民党は野党の立場で県政を行っている。野党は何でも反対だと言われるが、野党の責任として県民のため将来にプラスになるのかどうかの立場に立って調査、協議してその責任を果たさなければならない。国際教養大学の問題は少子高齢化、県財政の面から調査した結果、理解できない所が多く、これまでのような態度を取ってきた」と自民党としての反対の立場に立っている事への理解を求めた。
その上で大曲橋(通称・金谷橋)の架け替えの推進や県立技術専門校の開校、仙北組合総合病院の改築、駅東線の早期整備、角間川バイパスの延伸、大曲西道路の早期完成、都市計画事業第二工区の早期完成、市町村合併などを挙げ、「これら一つひとつの課題を皆さんたちの協力で進めて行きたい」と述べた。
そして市街地を回ってあいさつを呼びかけながら、市役所前でもマイクを握った。前回に続いて無投票となることについて辻候補は「割り切れない気持ちだ」と残念そうな口ぶり。「そして4年に一度の機会であり、決意と責任感を新たにたった一日だが懸命に訴えたい」と選挙カーに乗り込んだ。
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大野忠右エ門氏=▽生産者の声を反映させる農業の確立▽景気回復につながる地場産業の振興を図り、中小企業の活性化と雇用環境の整備▽少子・高齢化対策まで、家庭の負担とならないよう公的サービスを充実させる。略歴=横手工業高卒。民間会社勤務の後、1995年4月の県議選で初当選。自宅は中仙町長野字二日町48の3。
樽川隆氏=▽基幹産業である農業の振興に努め、輸入農産物に対抗できる新しい農業の推進▽中小企業の経営安定化と雇用の安定▽少子対策と教育環境の整備▽在宅福祉の広域的実施▽山麓の開発と高速交通体系の整備促進。略歴=大曲農業高校卒。千畑町議、同議長を務め、1999年4月の県議選で初当選。自宅は同町土崎字上厨川79。
佐々木長秀氏=▽行政主導による雇用の場づくり▽介護保険は始まったが、特別養護施設のベッド数は不足しており、その施設の拡充を目指す▽30人学級でゆとりある教育とふる里こどもドリーム支援▽国の農業軽視の流れが加速されており、秋田らしい分権型農政の確立を目指す。略歴=拓殖大中退。1983年4月の県議選で当時の社会党公認で初当選し、01年7月の参院選に社民党県連代表として出馬するため5期目の県議を辞任。県出稼組合連合書記長。自宅は西仙北町木原田字木売沢111。
門脇光浩氏=▽きめ細かな政策で秋田独自の農林業の推進▽子育て村構想など親の目にたった子育てと教育▽尊敬と思いやりの福祉と医療の実現▽遊休施設の有効活用と財政の健全化▽個性的な新産業の創出で雇用の場の確保など。角館高校、県立農業短大卒。西木村役場勤務。地域青年グループ「サラダハウス」を設立し、田沢湖畔でロックコンサートや湖上結婚式などイベントを手がけ、1998年に全国から不要となった本を募って「全国ありがとう文庫」を開設。自宅は西木村門屋字上門屋。
木元正一郎=▽県政のパイプ役として農林・商工業の喚起策、少子高齢化、雇用、福祉などに努力する。略歴=角館中学校卒。1983年から中仙町議連続5期。99年4月から9月まで中仙町長。自宅は同町下鶯野字上中嶋48の7。
安杖正義氏=▽特色ある農産物の生産と基盤整備の実施▽地産地消の推進▽地場産業の育成と雇用の拡大▽女性の社会進出を支援するシステムづくり▽子供たち、青年たちの個性重視の人材育成▽お年寄りや障害のある方への福祉の充実▽開放的な県政を目指し、情報公開の徹底など。略歴=大曲農業高校卒。角館町議を経て1987年4月の県議選で初当選。以来連続4期当選。99年5月から01年4月まで県議会議長。自宅は角館町八割大沢139。
原盛一氏=▽環境保全のためにも山林、農地の管理は大事。農林業の起業活動の推進▽高齢化と少子化に伴う年金、教育に対処できる地域行政の構築▽下水道の普及と道路の改良、子育ての充実と若者の定住の促進など。仙北中学校卒。町議2期をやって1995年4月の県議選で初当選。自宅は同町板見内字弥兵衛谷地238。