県議選大曲市選挙区

渡部氏、辻氏の無投票当選確定

両氏とも複雑な心境を語りながら決意を表明(4月4日・金)

 
当選の花束を受けた渡部氏
連続5期目の当選を飾った辻氏

 統一地方選の第一弾として4日告示された県議選で、大曲市選挙区から無所属で出馬した前市議の渡部英治氏(53)=田町=と自民党公認で連続5期目を目指す辻久男氏(64)=福住町=は午後5時で県選管が立候補の届け出を締め切った結果、渡部、辻の両氏以外の届け出はなく、2人の無投票当選が確定した。

 渡部氏は初挑戦で無投票当選を飾った事になる。午後5時10分過ぎに同市上大町の選挙事務所に遊説から帰った渡部氏を陣営では拍手で迎えた。事務所には渡部氏の無投票当選を祝おうと市長選出馬のため県議選を見送った栗林次美氏をはじめ友人や支持者ら100人ほどが詰めかけた。

 当選と決まっても笑顔の少ない渡部氏だった。マイクを握っても「複雑な気持ちでいっぱい。選挙戦を戦い、市民の審判を仰ぎたかったがこれも一つの審判と思いたい」と語った。そして「栗林県議が市長選に回るとあいさつした時、次の候補者のための準備期間まで配慮してくれたその言葉の重さが忘れられない。寺田県政を支えてきた栗林県議の姿勢が市議選から県議選へと回る布石となった。これからは寺田県政を支える県民党のスタンスで4期16年間務めた市議の経験を活かし、元気の出る秋田を目指したい」と決意表明をした。用意された2個のダルマに目を入れて当選を祝った。

 前回も含め、これで3度目の無投票当選を決めた辻氏は午後5時3分に中通町の事務所に戻った。支持者ら50人ほどが事務所前の道路両側に立って選挙カーを出迎えた。選挙カーに乗って全市をくまなく回って市民にあいさつをしてきたと言う辻氏も実際の選挙戦を戦っての勝利ではないためか、複雑な笑顔だった。

 マイクを握ると「この時間に遊説を終わらせる事が出来た事をどのように理解すればいいのか若干の戸惑いもある」と述べた。「本来であれば9日間の日数をかけて有権者の一人ひとりに私の志す考えを述べ、理解を求め支持を訴えるつもりだったがそれをなし得なかったのは心残りだ。しかし、これからの4年間の機会を与えられた事に8時間だろうが9日間だろうが変わらないつもりで今日一日を回った。これからの4年間の議会活動をしっかりとやりたい」と決意を述べた。事務所内は「無投票でも当選は当選だ」と喜びの声が満ちた。