プライバシー重視の完全「個室」のホームへ
鉄筋コンクリート3階建て、04年4月オープン目指す(4月5日・土)
社会福祉法人「県南ふくし会(石川勝三理事長)」では老朽化した大曲市飯田の特別養護老人ホーム「欣寿園」を移転改築することになり、その改築工事の安全祈願祭を4日、現地で挙行した。
建設する場所は現在地から100メートルほど離れた市立大曲病院南向かい。約1万3700平方メートルの敷地を確保し、鉄筋コンクリート造り3階建てとし、これまで通り110人収容のホームとなる。特徴は入居者のプライバシーの尊重を重視して完全個室とした点。同時に入所者同士や家族、地域の人たちとの交流まで含め、その人らしい生活が実現できる場とする。
個室は孤独・孤立を招くとの心配とは逆に、人に会う、人と交流する意欲を回復するため有効と考えられるようになった。このため特別養護老人ホームの運営基準も改正され、新しく建設する老人ホームは個室が原則となった。またユニットケアとし、日中は10人ごとのグループで共同生活し、夜間は個室に戻るという介護方式となる。ユニットごとにキッチンを置き、食事やお茶を飲みながら談話できる独立した空間とし、家庭的な環境にしたいとしている。
建物の1階は在宅サービスのデイサービスとショートステイとし、2階と3階がホームとなる。04年4月1日オープンを目指す。総事業費は約21億8000万円で国・県から8億7600万円の補助。市からも2億円の補助が出た。完全個室型のユニットケアで国の新型特別養護老人ホームとして補助を受けて建設するのは県内で初の事業となる。上下水道や道路などインフラ整備は市の事業として行う。建設工事は西松・高吉・荒屋鋪建設共同企業体。安全祈願祭は神事で行われ、関係者ら50人が出席した。