大曲市議選

雨の中、選挙カー東奔西走

新人4人と現職8人の旧市街地は混戦模様(4月21日・月)

 雨の中で迎えを受ける候補者大曲市議選がスタートして2日目。定数24議席を巡って、26人の候補者が20日の告示と同時に選挙カーを繰り出して必死の舌戦を展開している。しかし、昨日に続いて今日も雨。候補者たちは「雨でいくら回っても人が出て来ない」と天候不順を嘆く。各地で選挙カー同士が鉢合わせし、お互い「頑張りましょう」とエールの交換もあった。

 大曲市選管によると19日現在での有権者数は男1万4936人、女1万7097人の合わせて3万2033人。うち旧市内の有権者は1万5836人、花館5082人、内小友2514人、大川西根1423人、藤木1962人、四ツ屋3118人、角間川2098人となっている。

 大票田の旧市内には新人4人と現職8人の12人、四ツ屋地区からは新人1人を含め前回同様4人が出馬。この2地区が激戦地となっている。準市街地とも言える花館地区は現職2人。角間川地区も現職2人。藤木地区は現職と新人の2人が出馬、様相が変わった。内小友地区は現職2人で変わらず。大川西根地区も現職2人で状勢の変化はない。

 今度の選挙戦では現職も含めた女性3人の候補者がどのような戦いを展開するかで注目されている。現職は共産党、新人は社民党と公明党の公認を得ての出馬。一方、立候補者の党派別では自民党公認が現職2人。社民党公認は現職2人と新人の合わせて3人。共産党は現職と新人の2人。他の19人は無所属。

 市街地と四ツ屋は激戦が展開されているが、花館、内小友、それに藤木、角間川の農村部は各候補が地元を固めきれば当選圏は見えてくる。大川西根は現職2人の争いだが、地元票だけでは足りず、戦線を拡大している。藤木を地盤とする新人の共産党候補は現職議長を相手の戦いだけに戦況は厳しい。出身地の角間川での同級生や親類を頼って切り込みも図っているが、ここでも2人の現職が厚い防衛戦を敷いている。藤木地区は前回、現職一人の出馬だっただけに一部が草刈り場になっている。それでも共産党の新人は居住地の住民から党派を超えた支持を得ており、それを足掛かりに党員の支持票で何とか当選圏を目指したいとしている。現職も前回とは雲行きが違うと多陣営からの切り崩しに危機感を募らせ、地元票をまとめるのに懸命だ。

 内小友地区は現職2人が多陣営からの攻防に神経を尖らせ、じっくりと一軒一軒に顔を出し、票固めの運動を展開している。角間川地区の現職2人も「票が流れないようにしたい」と防戦に力を入れている。花館地区の現職2人も手堅く地元をまとめ、さらに市街地から農村部へと戦線を拡大し、票の上乗せを図ろうとしている。

 四ツ屋地区の新人1人を含めた4人は地元票だけでは当選圏は見えて来ないだけに大票田の市街地、特に新興住宅街への浸透を図ろうとしている。現職の後を継いだ新人がどのような勢いを見せるのか注目の的だ。

 旧市内。約1万5000票あるが、新人4人と現職8人の混戦となっている。特に飯田と川目、高畑などを含めた南部は新人2人と現職1人がひしめく厳しい展開。いわゆる曲陽地区と言われる高畑、和合、大槻、古四王際集落を地盤に出馬した新人候補は地域代表としてほぼまとめきった。しかし、絶対数が少ないだけに中心市街地で個人票をどのくらい上積みできるかに掛かっている。一方、今度で3度目の挑戦となる新人は足元で現職と新人との争いに飲み込まれ苦戦だ。商店街や有力候補の抜けた日の出町で懸命の街頭演説を繰り返し、支持者の掘り起こしに力を入れている。同時に田町、住吉町、須和町などでも草の根の戦いを展開している。社民党公認の新人の女性候補と公明党の公認の新人の女性候補は、それぞれの組織票をほぼまとめきった。地盤の田町、須和町といった票の多い住宅街で支持に乗り切れれば旋風を巻き起こす可能性を秘めている。ただ田町とその周辺の住宅街は一枚岩になりきれぬ弱さもあり、不安要素はぬぐいきれない。一方、川目を地盤に議会活動は社民党に所属し、選挙戦は無所属で戦っている現職は前回、同じ労組系から出た新人のあおりを受けて苦戦したが、今回はその失った票の獲得に力を入れている。中心市街地を地盤とする現職7人は優勢のまま逃げきろうとするグループと地をはうような運動で何とか当選圏に入り込もうと苦戦するグループの両極端に分かれた。同時に農村部の候補者も懸命に浮動票や無党派層への浸透を図って攻防を繰り返しており、これから終盤にかけての運動が状勢を大きく変えそうだ。