統一地方選

協和町と太田町長選告示

協和町は無投票再選確定、太田町は一騎討ちへ(4月22日・火)

 バンザイして無投票再選を喜ぶ山谷町長協和町の町長選は22日午後5時に立候補の届け出が締め切られた結果、再選目指して立候補した山谷屮二町長(70)=境字苅谷=無投票当選が決まった。立候補のあいさつのため、選挙カーに乗って町内を一巡していた山谷町長は当選確定の知らせを受けて5時10分に選挙事務所に戻った。事務所前では祝いに駆けつけていた神岡町、南外村、角館町、西仙北町の町村長らと笑顔でガッチリと握手。支持者ら50人ほどが拍手で迎えた。

 事務所前の商店で行われた祝勝会で仙北郡町村会長の今野正彬神岡町長は「2回目の当選、おめでとう。山谷さんの無投票再選は温厚で誠実な人柄、行政手腕と4年間の実績が認められたもの。今後も市町村合併に向けて共に頑張ろう」と祝った。いつの間にか事務所前には100人ほどの支持者が行列を作って祝っていた。

 弘子婦人(67)と共にダルマに目入れし、バンザイ三唱でお祝いを受けた山谷町長は「選挙もなく無投票で当選するということは心の負担にもなるが、4年間の実績を素直に評価して下さったものと思いたい。市町村合併はお前に任せたと受け止めたい。これからも町民と対話する機会を持ち、議会とも相談しながら町政運営に努めたい」と謝辞を述べた。



 統一地方選の終盤戦、町村長選と町村議選が22日告示された。仙北郡では協和町と太田町の町長選(任期はいずれも4月29日)が告示され、協和町は現職で再選を目指す山谷
屮二町長(70)=境字苅谷=一人だけが立候補を届け出、午後5時の締め切りと同時に無投票当選が確定する公算が大きい。一方の太田町は現職と新人2人による三つ巴の選挙戦が予想されていたが、直前になって一人が出馬を辞退したため一騎討ちとなった。

 山谷協和町長山谷町長は届け出と同時に境字野田のJR羽後境駅前に設けた事務所で約100人の支持者を前に第一声のマイクを握った後、立候補のあいさつで全ー町内を回るため選挙カーに乗り込んだ。告示前の3月26日、町役場で行われた記者会見では「選挙がないということは精神的にも負担が大きい。町民から一切を任されたことになり、その責任の大きさを感じる」と語っていた。そして「市町村合併でこれが最後の町長選であり、合併までの2年間に残された課題を解決したい」と抱負を述べていた。

 太田町では3人目の立候補を表明していた元町議で無職の安達福治氏(81)=斉内字小曽野=が「体調不良のため選挙戦を断念する」と21日に出馬を見送ることを明らかにした。このため22日の届け出は現職の高貝久遠氏(56)=太田字築地古館=と大曲市で建設会社を経営している鈴木隆太郎氏(50)=太田字長田湯伝=の二人だけだった。

 3選を目指す高貝氏は役場近くのJA秋田おばこ太田支所前で午前9時から出陣式を行った。六郷町や千畑町、仙北町、角館町、西木村など9町村から首長が駆けつけ、安杖正義、原盛一、大野忠右エ門の3県議が激励のマイクを握った。

 高貝氏高貝氏は約300人の支持者らを前にマイクを握り「3度目の町長選に立候補するにあたりこうした大勢の皆さんに集まっていただき、心から感謝している。この8年間、私を支えてくれた多くの町民、そして一心同体となって協力し、仕事をしてきた役場職員、議会の皆さまにも感謝したい」と謝辞を述べた。その上で「時代は変わり、高齢化社会、情報化社会、国際化の時代となった。これまでの常識が崩壊し、市町村行政もその流れの一角で市町村合併も進められている。さらに長引く経済の低迷で雇用創出の問題、さらには農業も厳しい環境にさらされている。こうした課題に勇猛果敢に立ち向かい、皆さんと一緒に考え、解決するため3度目の町長選に立候補した」と決意を述べた。

 鈴木氏一方の鈴木氏は午前9時半、高貝陣営とは約100メートルほど離れた役場前で選挙カーを止め、第一声を挙げた。町民10人ほどが迎える中、鈴木氏は「私の出馬は政策以前の政治に対する理念の戦いだ」と述べた。そして「この町をどうするか。まずコメの問題を真剣に考えたい。おいしいブランド米を作り出し、農家所得の増収を目指さなければならない。同時に子供の教育、少子化問題もある。なぜ子供が少ないのか。なぜ子供をつくらないのか。お金の問題だけではないはず。その問題を膝を交えて話し合いたい」と訴えた。さらに情報公開と市町村合併問題にも触れ「町が持っている情報は、町民全員の財産だ。その情報を公開し、そこから町民の英知を結集し実りある町づくりを考えたい。また現町長が行っている市町村合併は独断的な判断で行われたものだ。アンケートを取るのでもなく、合併のメリット、デミリットを議論したわけでもなく、納得できない」と批判した。

 両陣営は27日の投開票に向けて5日間の激しい選挙戦へと突入した。22日現在の有権者数は男3004、女3401の合わせて6405人。投票は午前7時から午後7時まで町内7カ所の投票所で行われ、午後8時から町文化プラザで開票が行われる。町長選と同時に町議補選も告示され、定数1に対して新人と元職が立候補を届け出た。町長選の結果は午後9時10分ごろ、町議補選は9時50分ごろまでに判明する。

 高貝久遠氏=大曲農業高校卒。町連合青年会長、県連合青年会常任理事、太田町農協組合長を経て95年4月の町長選に出馬、三つ巴の戦いを制して初当選した。今回の町長選出馬に当たっては「市町村合併まであと2年余り。これまでやってきたものを仕上げ、合併後は太田町をいやしの里としたい」と述べている。

 鈴木隆太郎氏=大曲農業高校卒。元町連合会青年会長。前回の町長選でも高貝と一騎討ちとなり、高貝氏3936票、鈴木氏1313票で2623票差で敗れた。今回の町長選では「輝く未来の太田町」を政策目標に町長報酬の3割減、町長交際費5割削減などを公約に掲げている。

町議補選立候補者
 
 
伊藤祐耕
国見
43
無所属
会社員
高橋照雄
国見
63
無所属
農業