モンゴルの珍しい民族音楽

ホーミー・コンサート

横手市のレストラン「煉瓦屋」で東京の梅木さんが演奏(8月11日・月)

 民族衣装を着て演奏する梅木さん横手市寿町のレストラン「煉瓦屋」で11日、珍しいモンゴルの民族音楽「ホーミー・コンサート」が開かれた。ホーミーとはモンゴルで歌い継がれてきた伝統的な歌唱法で、一人で2つの声を同時に出して歌うのど歌。のどから絞り出す唸り声のような低音と声道内の倍音の共鳴音から生まれる高音で2つの声が同時に歌われる。

 演奏したのは東京都足立区千住柳町在住の梅木秀徳さん(26)。梅木さんは7年前の1996年にテレビでその存在を知り、歌う真似をしたら「自分でも声が出たような感じがした。以来、その音楽のとりことなって98年にモンゴルに行って師匠を見つけて弟子入りした」と話す。モンゴルで4年間、修行。今年1月にモンゴルホーミー協会からホーミー歌手としての認定を受け、東京・関東を中心に本格的な演奏活動を始めた。

 横手市での演奏はロシア・ノボシビルスク工科大学で日本語教師を勤めたいと01年9月に渡露した同市出身の新田祐子さん(38)のホームページで知り合ったことから。新田さんは横手在住中はコンピュータープログラマーとして活躍。新田さんは同大に勤務しながら、大学とノボシビルスク情報を世界に向けて発信したいとホームページを製作。日露の幅広い交流を続けている。そのホームページに梅木さんが顔を出したのが切っ掛けとなってメールを通じた交流が始まった。

 メール交換をしているうちに梅木さんがホーミー演奏家であることを知った。いつかはその梅木さんの演奏を聴きたいと思っていたが、今回、夏休みで里帰りすることを知った梅木さんから「演奏する場所を提供してくれるなら、横手に出向いてコンサートを開きたい」との申し出があった。

 新田さんは知り合いのレストラン「煉瓦屋」にそのことを相談。前から音楽会などイベント会場として使っている3階で飲み物付きで大人1000円、小学生以下500円でコンサートを企画。友だちを通じて「モンゴルの珍しい音楽を楽しめるよ」と呼びかけた。

 11日は午後2時からと午後7時からの2回、コンサートが開かれた。「風と草原のしらべ『ホーミー・コンサート』」と題した昼の演奏会には、15人の聴衆が駆けつけた。モンゴルの民族衣装を着て、馬のしっぽで作った弦を張った馬頭琴(モリンホール)という木製の三味線のような形をした楽器を手に梅木さんの演奏は始まった。のどから絞り出すようなうなり声、高原を駆け抜ける風のような爽やかな高音。そして馬頭琴の2本の弦を指や弓を使って弾くのどかで神秘的な音。梅木さんのモンゴルの厳しい風土を語りながらの演奏に聴衆は魅了され、1曲ごとに拍手をおくって喜んでいた。

 梅木さんへの連絡は下記へ。

 ume_mgl@yahoo.co.jp