田沢湖町のわらび劇場

ミュージカル「春秋山伏記」ロングラン公演へ

全国公演をさらにパワーアップしたスケールで再演(8月14日・木)

 春秋山伏記から田沢湖町の「わらび劇場」では24日からミュージカル「春秋山伏記」を上演する。藤沢周平の秀作「春秋山伏記」を大関弘政の脚色・演出でミュージカル化したもので、藤沢が愛してやまない郷里・山形県庄内の人々の暮らしをベースに「人が人に関わるとは─」をテーマに、人間の優しさと愛しさを込めたドラマ。96年から2年間、全国各地で260ステージのロングランを行ったが、今回初めてわらび劇場での常設公演として再演が決まった。脚本、音楽、美術、衣裳とあらゆる面に手が加えられ、キャストも一新し、藤沢周平の世界に迫る。

 山伏はその昔、村の中で神の使いであり、医者であり、はたまた夫婦げんかの仲裁もする現代で言うマルチ人間でもあった。若き山伏、〃大鷲坊(たいしゅうぼう)〃は、幾多の思い出を秘めた故郷〃櫛引通野平野村〃の別当に任じられる。しかし、村に着いた彼を待っていたのはニセ山伏の色男〃月心坊〃。どちらを村の別当にするか、村人たちは法力比べで決めることにする。

 村では心を病み歩けなくなった娘おきく、女手一つで懸命に娘のたみえを育てている幼なじみのおとし、源吉とおせんの恋を通して浮かび上がる村の過去─。次々と起こる事件に時には優しく励まし、時には激しく怒り、人々の心にかかわりながら事件に立ち向かって行く大鷲坊。人々の信頼が次第に高まってきた矢先の祭りの晩にまたもや大きな事件が起きる──。

 キャストは現在、わらび劇場で上演中の「男鹿の於仁丸」で主演の於仁丸を務め、いま最も輝いている俳優の戎本(えびすもと)みろが大鷲坊に。舞台美術やしかけは、わらび劇場の広い空間と常設公演ならではの条件をフルに生かし、全国公演よりさらにパワーアップしたスケール感で迫力あるステージを届けたいとわらび劇場。04年1月25日までの公演予定。

 予約は芸術村予約センター(0187─44─3939)へ。前売り料金は一般A(指定席)3000円(当日3500円)、小・中A(同)2200円(当日2500円)。一般B(自由席)2500円(当日3000円)、小・中B(同)1700円(当日2000円)。

 このほか18日と19日にはたざわこ芸術村小劇場で、「響(ひびき)」の「ROAD(西遊記)」公演がある。6人の悟空たちが、歌って踊って、楽器まで弾いてしまう、音にこだわった西遊記が楽しめる。18日は午前10時半から開演。午後1時半から「ワークショップ」も開催する。19日は午後7時の開演。前売り一般2500円。小・中・高校生1500円。当日一般3000円、小・中・高校生2000円。ワークショップは2000円。

 また31日午前10時半からは「こども伝統芸能北東北大祭典」が同劇場で開かれる。秋田県と岩手県、青森県の教育委員会主催。本県からは阿仁町の「根子番楽」、峰浜村の「石川駒踊り」、中仙町の「長野ささら」、田沢湖町の「仙北の歌・踊りと飾山囃子」、象潟町の「初午」、秋田市の「竿燈」、本荘市の「秋田民謡と踊り」が出演する。入場は無料。問い合わせは県教育庁生涯学習課学芸振興班(018─860─5181)へ。