田んぼや研究施設を公開
多くの農家の人たちが訪れ、相談も(8月29日・金)
大曲市四ツ屋の東北農業研究センター水田利用部の田んぼや研究施設が29日、一般公開され県内外から駆けつけた農家の人たちで賑わっている。普段の研究成果を公開し、地域の農家の人たちに役立ててもらおうと2年に一回、開いているもの。
同センターでは主に稲と大豆を研究しており、日本初の交配によって有名な「陸羽132号(1910年)」を生み出し、その子が「こしひかり(1956年)」や「あきたこまち(1984年)」、「ひとめぼれ(1991年)」とつながってきた。さらにいもち病に強く良食味水稲品種として「奥羽366号」を生み出した。この品種は04年、沖縄県で新品種としてデビューする。
研究棟3階にはそうした稲育種研究の流れの展示や除草剤に強くなった水田の雑草、カメムシなど水田の害虫の研究成果、根の近くで早く溶け出す新しい肥料など研究中のものが展示され、研究員が説明していた。
また健康増進作物として注目されている黒米の一種、「朝紫」や大豆も展示。朝紫の玄米はガンの原因となる活性酸素を消去する成分を多く含んでいるという。赤飯にするとおいしく、また秋田清酒で醸造し、仙北町の酒屋さんで販売されている日本酒「払田の柵」の原料にもなっている。一方、大豆にはインフラボンという抗ガン作用の大きな成分を含んでいるほか更年期障害を緩和する効果を持っている。プリンやババロアなど菓子の材料にも使えるなど研究成果をパネルで展示している。
屋外には7ヘクタールの研究用水田があり、そこでは10万種類もの稲が作付けされ、22人の研究員が稲作はもちろん、雑草や害虫、肥料、観賞用の稲などを栽培研究している。この日は地元・四ツ屋小の子どもたちが全校で見学を楽しんだ。一方、訪れた農家の人たちは専門の研究員に稲作や害虫の駆除、除草剤などについて相談していた。