助役人事を議会が否決
栗林市長「助役は早急に必要だった」と無念の表情(12月22日・月)
大曲市の12月定例議会は22日、最終日を迎え、栗林次美市長が助役選任同意案を追加提案したが、本会議で無記名投票の結果、賛成9、反対14で否決された。反対に回ったのは新成会(12人)と政風会(2人)、それに一人会派の公明党。新成会からは仲村力夫氏が議長となっているため反対投票したのは11人だった。賛成は政友会(4人)と社会クラブ(3人)、共産党(2人)の9人だった。
助役として提案されたのは元市建設部長で現・大曲仙北広域市町村圏組合副管理者の佐々木康雄氏(62)町=丸の内町=。栗林市長は今議会初日の1日に各会派代表者会議に助役人事を提示し、意見を求めた。また17日にも再び各会派代表者会議に諮ったが、新成会と政風会は賛同せず、一人会派のため出席できなかった公明党も同意しなかった。最大会派の新成会(加藤勲会長)は反対理由について「市長に就任したばかりで、任期も1年半しかない。市役所を改革したいと言うのだから、もっと改革のために汗をかいた上で助役人事を提出すべきで時期尚早だ」と述べる。さらに「市長権限で行政アドバイザーを採用した。アドバイザーがいるのだから、助役は必要ないだろう」との姿勢を貫いた。
助役選任の同意案には社会クラブの藤井春雄氏が「助役は市長の仕事を補佐する大事な役目。議会としても市長の職務をやりやすいようその環境を整えてやる責務がある」と賛成討論をしたが、反対討論はなかった。
栗林市長は「助役と行政アドバイザーの件は議長と各会派の会長に事前に説明した。同意されなかったのは残念としか言えない。進められている市町村合併協議会には助役と合併担当部課長で構成されている幹事会がある。助役のいない大曲市からは総務部長が出席しているが、助役と職員とでは発言力が違う。大曲市が合併に向けたリーダーシップを果たすためにも助役は早急に必要だった」と話す。さらに「外から市長として入ったものであり、内部をきちっと掌握してもうためにも市役所出身の人に助役になってもらいたかった」と残念がった。
議会はこの日、助役人事案件提出の前に各常任委員会に付託されて審議した平成15年度一般会計補正予算案1件、条例案2件、大曲市と中仙町、大曲市と仙北町との境界変更など8議案を原案通り可決した。一般会計補正予算は2億5791万円で、主な事業は生活扶助費などへ7988万2000円、合併処理浄化槽整備事業補助金として1191万2000円、道路改良費として2550万円、駅東線街路整備事業費として8899万5000円など。補正後の03年度一般会計予算総額は166億2141万6000円となる。
また「新たな雇用を創出するための起業・創業環境の早急な整備を求める」意見書を提出して閉会した。意見書では長引く不況の中で厳しい雇用状勢を打開するために中小ベンチャー企業に対しての起業や創業しやすい社会環境の整備に向けた取り組みが急務であるとし▽サービス産業の活性を図るとともに環境・バイオテクノロジー・情報通信・ナノテクノロジーなどに重点投資を行い、新たな雇用を創出する▽資源循環型社会を推進し、エコ産業の市場規模を拡大し雇用の創出を図る▽外国人観光客の増加など観光産業を振興し雇用の創出を図る▽定年年齢の引き上げや継続雇用制度などの普及で65歳までの雇用を確保するなどを求めている。