感動的なミニコンサート
大曲警察署少年サポートセンターが企画(12月27日・土)
大曲市の音楽スタジオ「グローバルダイニングONN」で26日、少年たちと大人たちによる感動的な演奏会があった。大曲警察署少年サポートセンターが青少年の健全育成活動の一環として少年の居場所を作り、社会参加活動への新しい試みをやってみようと取り組んだ。題して「Very Berry JAM〜All Age」。ヤングから熟年までがジャムのように混じり合って音楽を楽しもうというミニコンサート。
今年7月に同サポートセンターが地域の青少年を対象に音楽活動の支援をしてもらえないかと元大曲小学校長で現・県音楽療法研究会代表補佐の坂本昌さん(大曲市上栄町)ら8人をサウンドサポートチーム「オブリガード」として委嘱。オブリガードは音楽用語で「助奏」の意味という。音楽を選んだのは大曲市のキャッチフレーズが「音と光と水のまち」であり、音楽活動が活発なことから。
そして同サポートセンターの警察官らが大曲市仙北郡内の少年たちに声をかけたところ数人が集まり、その数人の口コミからさらに11人のグループへと拡大した。11人のうち女性は3人で、高校生9人、アルバイトは2人。11人はオブリガードのメンバーの指導を受けながら週1回、仙北町のふれあい文化センターに集まってそれぞれ好きな楽器で演奏活動に向けて練習や歌ってきた。
そしてその成果を披露したいと音楽スタジオに協力を求めた。スタジオも快く場所を提供し、ミニコンサートが実現した。コンサートを開くとなればお客さんにも来てもらいたい。11人は広報用のチラシを300枚とポスター5枚を作ってPR活動したり、同級生にも呼びかけた。
入場は無料だった。入場料を徴収すると会場費から著作権の支払いなど手続きも難しくなるためだ。だから演奏する側と聴く側がお互い音楽を通じていやされ、楽しめればいいと準備した。ミニコンサートは女の子のピアノ独奏に始まり、「喜び組」というエレキギター、ベース、ドラマの3人による演奏から始まった。
会場には高校生から一般のお客まで入り、50席ほど用意したいす席は埋まり、立ち見席まで出て100人近い入場者となった。ドラマの切れのいい音。エレキ、ベースの激しいリズム。ハードロックを中心とした若者たちの演奏は聴衆を魅了させた。時には女の子によるピアノの弾き語りもあり、オブリガードのメンバーと少年たちとの合同の演奏もあった。
司会の女の子は歌いながら「最初は赤の他人の集まりだった。ただコンサートをやろうを共通の目的に結び合った。演奏を通じて皆さんに音楽の楽しさを分かち合いたいと」とマイクを手に仲間たちを紹介した。最後はオブリガードの先生たち4人も加わって、総勢15人がビートルズの「LET IT BE」を演奏し、歌った。聴衆は手を叩きながらリズムに乗って体を揺すった。終わるとアンコールの声が何度もかかった。再びビートルズの「LET IT BE」をみんなで歌った。演奏が終わったら女の子たちの目は感動で潤んでいた。一緒に歌った婦人警官も同じように目を赤くしていた。
企画した少年サポートセンターの警察官は「これまでは大人に言われたからやるとか、自分たちも少年たちの非行を見つけては叱るという指導だったが、音楽を通じて子どもたちの心を和ませ、自ら取り組むという積極性を養いたかった」とコンサートの成功に気を良くしていた。