新市の将来構想素案を検討
おおきなせなかに夢を乗せ、羽ばたく元気なまちを将来像に(2月13日・木)
第3回大曲仙北合併協議会(会長・高橋司大曲市長)は13日午後1時から大曲市の広域交流センターで開かれ、新市将来構想の素案について協議した。同協議会は今年4月1日に大曲市、神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町の8市町村による法定合併協議会設立を目指して設立された。8市町村の首長と議会代表合わせて32人の委員で構成されている。
事務局側が新市将来構想の素案を提出。高橋会長が「きたんのない意見を賜りたい」と出席委員に意見を求めた。素案は第1章の「はじめに」から第2章「合併の効果」、第3章「新市の姿」、第4章「将来見通し」、第5章「新市に望まれるまちづくり方針」、第6章「新市に望まれる施策」からなっている。
第1章では合併の必要性を説き、合併は厳しい財政状況にある地方自治体の規模拡大による効率化で強固な財政基盤を持つまちへと生まれ変わるための手段としている。そして第2章では採用が困難であった社会福祉士、保健婦、理学療法士、土木技師、建築技師など専門職の採用・増強を図ることで、健康・福祉、環境などの分野を中心に多様化・高度化・複雑化する行政ニーズに迅速、的確に対応できる質の高いサービス提供が可能としている。
また行政のスリム化で特別職の給与は年間約3億1000万円、8市町村の議員は現在148人だが、合併後の議員報酬は法定数の上限30人とすると年間約5億3000万円の削減、選挙管理委員会や教育委員会など委員報酬も合併によって約2億7000万円の削減、さらに職員も8市町村で現在1138人が、合併後14年間で420人の削減が見込まれ、約42億円の人件費削減が見込まれるとしている。
第3章の新市の姿では面積は約866平方キロメートルとなり、自然豊かな農業地域という特徴を持つとしている。しかし、人口は1980年の10万6893人をピークに減り続け、2000年で9万8326人となっている(国勢調査から)。人口は継続して減り続け、65歳以上の人口は約4分の1を占め、少子高齢化が急速に進展している。一方で世帯数は1980年が2万6538世帯に対し、2000年には2万8619世帯と大幅に増え、1世帯当たりの構成人員も減少が続き、独居高齢者が増えるなど核家族化も進んでいる。
こうした条件を背景に第5章「新市に望まれるまちづくり方針」では将来像を「おおきなせなかに夢を乗せ、未来(あす)に羽ばたく元気なまち」と設定。「おおきなせなか」は8市町村の頭文字を集め、8市町村が一体となって新市を形づくる大きな背中になるという意味を込めた。そしてまちづくりの基本方針では▽大人から子どもまで安心して健やかに暮らせるまちづくり(保健・医療・福祉)▽おおらかで心の豊かな人を育むまちづくり(創造性と人間性に飛んだ人材育成)▽希望ある若者が意欲的に働けるまちづくり(働く場の確保と新しい産業興し、ビジネス拡大の促進)▽何世代にもわたり豊かな自然を守り育てる(自然環境の保全)▽仲間と温かくふれあえるまちづくり(コミュニティの再構築で助け合い、活力ある地域づくり)▽快適で安全に暮らせるまちづくり(公園や衛生環境の整備、消防、防災体制の充実)▽21世紀に相応しい自立と協働のまちづくり(行財政コストの削減と同時に住民との協働・分担でニーズに合致したまちづくりの展開)を挙げた。
意見交換では合併後の学校統廃合への問題、各町村にある温泉施設、農業委員会などの扱いへの質問も出て、高橋会長は「予想される様々な問題を出してもらいたい。抜けている点はないかなど発見する努力も必要だ」と呼びかけた。また田沢湖町、角館町、西木村も合併に加わるような「大きな背中の合併の可能性も考えるべきだ」などの意見も出た。結局、各委員が資料をそれぞれ持ち寄って検討を重ねることで解散した。次回は26日午後2時から神岡町の農村環境改善センターで開かれる。