鳥子舞奉納、今夜は綱引き
ご神木を手にしようと激しい争奪戦(2月15日・土)
大曲市の小正月行事「鳥子舞」が諏訪神社境内で15日午後2時から行われた。鳥子舞は神社境内に祭られている市神社(愛宕大権現)の祭典で、商売繁盛や五穀豊穣を祈願して神官たちが五調子舞や榊舞、鶏の冠を被って舞う鳥子舞を奉納するもの。毎月市が立っていた江戸時代の昔、市場の神さまに舞いを奉納したのが始まり。1991年に市の無形民俗文化財に指定されている。
神官による舞いは約40分にわたって行われ、最後に鶏の冠を被った神官が、直径3センチ、長さ1.8メートルほどの杉の木を2本束ねて作った「ご神木」を群衆に投げると男たちはその奪い合いにすさまじい戦いを展開。ご神木には15センチずつの切れ目が刻まれ、その木片を商家に持っていくと商売繁盛につながるとしてご祝儀をいただける。男たちは「渡せ!。こっちへ寄越せ!」とご神木に群がり、いち早く手にした男たちは境内から逃げるように駆けだしていた。
同市ではこの後、午後9時半から上大町角の十字路で上丁、下丁に分かれての綱引きが行われる。享保14年(1729年)から始められたとする伝統の行事。綱は11日に作られ、頭と尾の部分が神社の境内に結ばれ、今夜の本番を待っていた。6時半ごろから綱が下ろされ、ザイフリ棒を先頭に42歳の厄年の男たちが中心となって市内を練り歩き、午後9時半ごろから綱引きが開始される。上丁が勝てば「米が豊作」、下丁が勝てば「米価が上がる」と勝負結果がその年を占う。