六郷町の六郷中学校

世界水フォーラムへ

清水の町のハリザッコの生息を発表(2月18日・火)

 六郷中の科学部員(1人が休校した)六郷町の六郷中学校(伊藤辰雄校長・生徒数236人)の「科学部(堀井千代子担当教諭)」が、3月16日から23日までに京都・滋賀・大阪を結んで開かれる「第3回世界水フォーラム」に出場することになった。世界の人たちが水をテーマに集まる場で六郷の水を語れるのは名誉なことと町では5人の生徒と引率の先生1人、それに町役場職員の7人分の旅費を補助、フォーラムに送り出す。

 フォーラムは皇太子殿下が名誉総裁を務め、元首相の橋本龍太郎代議士が運営委員会長を務める。水という資源は適切に管理され、世界中の人々が繁栄と健康を享受できる将来を築くには、社会を構成するすべての人々にそれぞれ担うべき役割と責任があるとして各国政府、国際機関、NGO、専門家、民間企業、農業従事者などあらゆる分野から8000人が参加して開催される。

 フォーラムの主催者から「名水100選」にも選ばれている同町へ「六郷町の水をテーマに何か発表してもらいたい」との打診があったことから、同校科学部へ出席の声を掛けた。科学部員は3年生を含め21人だが、代表の武藤徳宏君(2年)と松田彬宏君(1年)、加藤洸貴君(2年)、藤井康太君(1年)、畠山翔君(1年)の5人が出席することになった。

 5人は19日に大阪国際会議場で発表する。テーマは「ハリザッコ遊ぶ、あの郷愁の情景を再び」で、与えられた15分間の時間で「ハリザッコ(イバラトミヨ)の研究記録」を語る。
 同町の清水には昔からハリザッコという冷水性の魚が生息しているが、年々その数は減り、1999年2月に環境庁(当時)が発表した「絶滅危惧種のリスト」に載ったことから生徒たちも強い衝撃を受け、科学部員がその実態を把握し、繁殖させようと飼育と研究を始めた。研究は今年で4年目。

 発表ではハリザッコの繁殖の成功、産卵、稚魚のふ化などの飼育観察、そして町内の清水2カ所に放流し、追跡調査、水質調査してきた記録などを語る。部員たちはその取り組みを通して「町の清水は飲み水や農業用水として利用されてきた。町の人々にとって清水は欠かせないもの。今も清水を囲んで和やかに語り合い、生活水として守られている。その清水の健全度をはかるバロメーターがハリザッコだ。かつては町のいたる所で見られたのに、現在は限られた範囲で細々と生息している。豊かな湧水でなければ生息できなハリザッコを後世まで絶滅させないよう、清水や小川の環境をしっかり守っていく必要性があると実感している」と述べる。