感動の定期演奏会
変幻自在の音の魅力、ホールは立ち見席も(2月24日・月)
大曲吹奏楽団(古家雅浩団長)の「第27回定期演奏会」が23日、大曲市民会館で開かれた。全国大会に9回も出場するなどの実力を持つ人気楽団だけに約1000席のホールは立ち見席も出るほどの盛況さ。聴衆は76人の団員が奏でるサウンドに酔い、演奏の途中からでさえ感動の拍手もわくなど同楽団の音とリズムを心ゆくまで楽しんだ。
楽団は1979年3月に大曲中学校吹奏楽団OBが中心になって創立。今では大曲仙北だけでなく雄勝郡雄勝町や横手市、秋田市など会員は全県に広がった。毎週水曜日と土曜日夜に広域交流センターに集まって練習を重ねている。会員は学校の教師や会社員、自営業とさまざま。音楽監督兼常任指揮者となっているのは神奈川県在住の小塚類さん。東京芸大指揮科卒で、東京室内歌劇場、パルコオペラ副指揮者として活躍。オーストリアやフランスに留学して指揮の研鑽を積み、オーケストラや吹奏楽、オペラなどで幅広い指揮を努めている。同楽団の練習日には折りを見つけては神奈川から指導に駆けつけている。
定期演奏会は2月と6月に開催。この日はレハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」セレクションに始まり、ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲を演奏。休憩を挟んでからの第2部ではウルトラマンの活躍をメドレーにした「ウルトラ大行進」、そして映画音楽で大ヒットした「黒いオルフェ」から「オルフェのサンバ」、合間に「インスタント・コンサート」を流し、最後はNHK大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語」をスケールの大きい演奏で締めくくった。
クラリネットやオーボエ、ファゴット、サックスなどの木管、それにホルン、トランペット、チューバなどの金管楽器、そしてハープ2台と弦楽器であるコントラバス2台の組み合わせだったが、音は多彩で華麗。チョウのように舞う音、海のうねり、地をはうよな低音の響き、どこか懐かしさを呼ぶ心地よく優しい音も耳を打った。変幻自在に変化し、踊る音のうねりは楽団員のチームワークの良さもあって聴衆をとりこにさせた。最後はアンコールの拍手が沸き上がり、これにも2曲をていねいに演奏。聴衆は席から立ち上がるのも忘れたかのように惜しまない拍手を送っていた。団員は演奏が終わってからはエントランスホールで聴衆に囲まれながら「玄関コンサート」も開催。気さくなサービスには中学、高校生らも大喜びだった。