02年の火災・救急・救助統計まとめる
火災は81件で損害は3億2090万円に(2月25日・火)
大曲仙北広域消防本部は昨年1年間の「火災・救急・救助統計」をまとめた。それによると昨年1月から12月までの火災発生は81件で昨年より14件減少した。うち建物火災は52件で、林野火災5件、車両火災10件などだった。火災による損害額は3億2090万円にも上った。火災が最も多いのは大曲市の14件、以下、協和町、太田町、田沢湖町、中仙町の8件、角館町7件、西木村5件と続いた。神岡町は年間無火災を達成、03年1月28日現在で660日の記録となっている。
火災で亡くなった人は6人だが、そのうち3人は焼身自殺を図ったものだった。また高齢者世帯で、深夜に発生した火災で一人が犠牲になった。火災原因はたき火、ごみ焼き、枯れ草焼きなどの不始末が15件と最も多く、電気関係によるものも10件と倍増し、ストーブ・落雷も多かった。特に昨年は落雷が原因で6件の火災が発生、雷の当たり年だった。
救急では救急車の出動は3776件で、3726人を病院へ搬送した。昨年に比べ件数で13件、搬送人員で11人増えた。1日当たりの救急車の出動は10.3件で昨年と同数。人口割りでは41人に1人が救急車の世話になり、世帯割りでは12世帯に1人が搬送された計算となった。
出動内容は急病が2424件で全体の64%を占め、年々増加の一途をたどっている。継いで交通事故447件で12%、一般負傷は397件で11%だった。急病は65歳以上の老人が65%の1565人だった。搬送先の病院は大曲市の仙北組合総合病院が群を抜いて多く1935件、次いで角館町の公立角館病院が658件、大曲市の大曲中通病院284件、田沢湖町の町立田沢湖病院211件、秋田市の秋田赤十字病院143件などだった。搬送された急病人のうち心肺機能停止患者(CPA)は167人で救急患者の4.4%だった。
同本部では1996年から「みんなで救おう助かる命」をスローガンに一世帯に一人の修了者を目標に救命講習を開いているが、これまで1万7410人が受講した。
同本部では高齢化社会の進展で救急業務は高度な救命処置が要求され、救急救命士の業務拡大が必要とし、03年度内に角館消防署にも「高規格救急車」の配備を計画すると同時に救急救命士の養成も進めたいとしている。
また救急医療の質の確保として昨年9月に地元医師会や救急指定病院などの支援を受けて「大曲地区救急医療協議会」を発足させ、メデカルコントロール体制下で救急救命士の病院実習、定期的な症例検討会を実施している。また国でも「救急救命士の業務のあり方等に関する検討会」で4月から医師の指示なしで徐細動、03年中に薬剤投与、04年7月から気管内挿管の実施が予定されており、メデカルコントロール体制下での病院実習が不可欠として高度救命処置の実現に取り組んでいる。